こんにちはstelliterです。
先日、不定期に参加させていただいているナイター練習会にて、うちの師範にこのようなお話を伺いました。

最近スクールの指導方法も昔と違っていろいろ変わってきたみたいですよ、、、○○(かなり有名な系列スクールです)では初心者に対してもフォアハンドのグリップ、ウェスタンから教えるそうなんでね。
これはちょっと驚きましたね。スクールであってもなくても大概初心者にテニスを教えるとなればまずはイースタングリップから入るはず。
私もテニスを始めた一番最初、会社の先輩からイースタングリップで握るように教わりました(敷地の駐車場で打ってた😅)
イースタングリップは握手するような、もしくは包丁を握るような形。
グリップの広いとこ(八角形の幅広い側)を手の平で包むように握れますから、ラケット面がどこを向いているのか一番わかりやすいグリップです。
(右がイースタンですね、グリップを広く握りやすいんです)
回転はややかけづらいですが、初心者段階ではまず前に狙った方向にボールを運ぶことのほうが優先されます。
となると最も適したグリップがイースタングリップとなるはずなんです。
しかしそれも遠いむかしの話とでも言いたげなごとくです。
もちろんすべてのスクールがそうというわけではないのでしょうが、先のスクールにおいて今では初心者でも女性でもウェスタンから指導するそうです。
これは厚いグリップでフォアハンドを打つということがより身近なものに、敷居の低い技術に変わったからなんでしょうか。
(ヒューイットってこんなにグリップ厚かったんだな。。)
敷居が低くなったのはなぜでしょう。
- 道具の進化
- 情報の充実
他にもたくさんあるかもしれませんが、要約するとこの二つに絞られるでしょう。
1.の道具の進化は想像に難くないですね。まずどうしたって、、
- 昔の道具より飛ぶ
- そして軽い
後ろから前へのオールドスクールな打ち方ではすっ飛んで行ってしまう組み合わせ、、、ならばスピンをかけてコートに収める必要がある。ならばスピンに向いているグリップを採用すべきだろうという、ごくごく自然な流れから来ているのかもしれません。
そして2.の情報の充実。
こちらの方が実質的な要因として大きいと思います。

こういう風にスイングすればいいんだ!
当たり前ですが、いまや動画でも書籍でもなんでもテクニック的なものに関しての情報はあふれかえっています。
そして何よりこれまでプロにしかできないような技術をもう少し身近な存在のプレーヤー(コーチなり先輩なり)が体現することによって、目の前で必要な情報を仕入れられる機会が一層増えるわけです。
(さすがにこれは厚すぎるかな・・)
こういったことで『あの人もこの人も厚いグリップに変えていいプレーをするようになった』となっていき、じゃあ
最初から教えちゃえばいいんじゃネ?
という手っ取り早い指導方針に変わってきたのかもしれません。
フォアハンドに関して、グリップの握りの厚さが徐々に変わっていくことはほとんどの人が経験してきているはずです。
そしてあくまで私の肌感になりますが、やはり
薄いグリップ→徐々に厚いグリップ
に変わっていく人のほうが多いかなと思います。
(個人的にはこっちの薄いグリップのほうがカッチョええと憧れますが)
私のように、、
- 極厚から一気に極薄にする人
- ウェスタンから徐々にイースタンへ薄くする人
パターンはともあれ『グリップを薄くする』人ももちろんいらっしゃいますが、しかし総体的には、
↓
・それからボールを打つことに慣れてきた
↓
・ゲームの組み立てやボールの質を考え始めた
↓
・いろんな人を見ていく中でスピン量が必要だなと考え始めた
↓
・じゃ、もう少しグリップ厚い方が安定するかも
このような流れになって、徐々にグリップをウェスタン方向に移行させていくという段階を経る方がある意味王道的に存在するのではないでしょうか。
(モレスモは私より筋骨隆々でしょうけど💦)
特に男性はこの傾向にあるようにも感じますが、厚いグリップって力を必要としませんからね。女性のほうが向いているグリップかもしれませんね。
先にも申したようにどうしたって飛ぶ道具が多いですし、セッティングによってはさらに飛ばす仕様にもチューンさせられるわけですから。
今だジュニア選手(14歳以下みたいな)に厚いグリップの選手が多いのは腕力はそれほど関係ない、むしろ腕力がない人は厚いグリップのほうが適しているということの証明ですよね。
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昨夜はそれしかお伺いしませんでしたが、もしかしたらサーブなんかの指導方法も変わってきているのかも。

はい、じゃあ今日からサーブの練習をしましょう。まずは基本の『キックサーブ』から!
なんていうスクール事情になったらスゴいことだな(笑)