ダブルベンドとストレートアーム、結局どっちがいいんだ??

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こんにちはstelliterです(昼夜問わず、【こんにちは】で通してますww)。

フォアハンドにおける2大スイングに

【ダブルベンド】と【ストレートアーム】があります。

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今日は私的にどちらが一般的プレーヤーにとって適応性が高いのかについて考えてみたいと思います。

ま、両方これまでに十分議論はされてきている内容でしょうし、すっかり耳にタコかもしれませんが、改めておさらいということで(笑)

それではいってみましょう。


❝ダブルベンドの代表例と特徴❞

肘を曲げて打球するダブルベンド。とにかく代表的な選手は

  • ジョコビッチ(世界最強の男)
  • 錦織
  • キリオス

このあたりでしょうか。

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まずは3選手を挙げましたが、系統を大きくダブルベンドとストレートアームに分けるとすればいまだダブルベンドと認識される選手のほうが多いのではないでしょうか。

他にも上げたい選手は山ほどいますので。

ではそのダブルベンドのメリット・デメリットを簡単に見ていきましょう。

ダブルベンドのメリット
  • ボディターンに合わせてラケット面が追従しやすく、面が安定する。
  • 肘を曲げて身体の中心に近い位置でボールを捕らえることから、力が入りやすい(トルクが効く)
  • 力が入りやすいから、面が保たれやすい(ブレづらい)
  • 面が保たれやすいから、コントロールも安定しやすい
  • 身体に近いからグリップが厚くなりやすく、スピンがかけやすい
  • 高い打点が打ちやすい

どうでしょう。

もっとたくさんありますが、ザックリだとこんな風。

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(高い打点はすごく打ちやすい)

 『力が入りやすい』という点などは非力なプレーヤー、まだ身体の出来上がっていないジュニア選手が多くこの打ち方を採用しているのがよくわかりますね。

まあ、『採用しよう!』って考えて、、ではなく自然とそうなったのでしょうけど。

印象として、『安定・確率志向』なスイングです。

ダブルベンドのデメリット
  • 身体に近いことからリーチ(ボールに追いつく範囲)が短く、『遠い打点のボール』を捕らえるのにちょっとだけ走らないといけない
  • グリップが比較的厚いことから、極低い打点のボールを持ち上げるのにちょっと工夫がいる。
  • スイングアークが小さいことから遠心力も小さく、ボールを遠くに飛ばすのにスイングスピードが求められる(これはあまり考えなくてもいいかと、、後述します)
  • フラットドライブが打ちにくいとされている(そんなことはないけどね)

これくらいですかね。

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(ダブルベンドの低い打点、、でもそれほど苦手な人は少ない)

デメリットもそれっぽくは記しましたが、あまり大きなデメリットにならないのではと思います。

後の項で述べますが、特に意識することなく自然と解消されるデメリットばかりのような気がするんですよね

❝ストレートアームの代表例と特徴❞

 肘を伸ばし気味にして遠心力を高め、比較的ゆったりスイングするストレートアーム。

代表的な二人といえば、、

  • フェデラー 
  • ナダル

いきなりとどめのお二人登場(笑)

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ストレートアームの代表選手がたまたま、テニスの歴史上もっとも偉大な2選手なものだから、さぞかし世界のスタンダードであるスイングなのかと勘違いされそうですが、そうでもなさそうです。

どちらかというと少数派。

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ではストレートアームのメリットとデメリット、それぞれみてみましょう。

ストレートアームのメリット
  • スイングアークが大きいため遠心力が作用し、ゆったりめのスイングでもボールにスピードが乗る
  • グリップが薄めであることが多く、低めの打点は打ちやすい

以上

あれれ、メリット少なくない??

実際のところはどうなんでしょう、とりあえず話を進めてですね。

じゃデメリットいってみましょうか。

ストレートアームのデメリット
  • 肘をのばしてスイングするため、ある程度の腕力が必要(なのでジュニアには比較的少ない打ち方)
  • スイングアークが大きい=面を正しくセットするのにブレが大きいことから、センスが必要
  • スイングアークが大きいことから、タイミングも取りづらいと感じやすい
  • ダブルベンドと反対でグリップは薄めになることから、一般的にスピンをかけやすいとは言えない(ナダルが超ド変人なだけ)
  • 身体とボールとの適正距離が遠目になるため、的確なボールとの距離を調整するセンスも問われる
  • 高めの打点は力が入りづらく打ちにくい

どうでしょう、かなり難易度の高いスイングであるという印象ですよね?

そうなんです、ストレートアームは敷居が高い。

なので、フェデラー、ナダルだけではなくその他、、

  • デルポトロ
  • ディミトロフ
  • ベルダスコ
  • 懐かしいところでエドバーグ 

など、ストレートアームのトップ選手は明らかに天才肌な選手で埋め尽くされています。

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あとはあまり浮かんでこないんですが、最近では誰がいますかねぇ。

❝ダブルベンドは補えないものが少ない❞

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これまでダブルベンドとストレートアームのそれぞれの特徴を何点か挙げてみましたが、どうでしょうか。

そのメリット・デメリットの差やトータルバランスで考えても、、

『ダブルベンドでいいじゃん』って思いませんでしょうか?

 

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いやいやストレートアームのメリットはもっとたくさんあるよ、君が無知なだけでしょ?

とストレートアーム派の皆さんからはお叱り食らいそうですね。

しかしあくまで一般的な比較として考えてみてですね、、

ストレートアームでできることはほぼダブルベンドでも再現できる。

でもダブルベンドでできることをストレートアームでやろうとするとセンスが必要、、要するに結構大変ってこと

ここが一番大きいかな~という点です。

ではそれは何か

(ストレートアームのメリットをダブルベンドは補えるか?)

自分から打っていく場面、、今のラケットなら正直なんでも飛ぶし、特段パワーを気にする必要ってあるでしょうか?

ストレートアームの特徴であるフラットドライブも、ダブルベンドで再現するのって、結構何の苦も無くできちゃいませんか?

www.youtube.com

(こちら大好きな選手アルマグロ。ダブルベンドですがものすごいスイングスピードでフラットドライブももちろん打てる)

あとストレートアームのデメリットはほとんどそのままダブルベンドでの利点に転換されます。

  • 力がそれほど必要なく、面も安定する。
  • スピンもかけやすい。
  • 高い打点、ドンと来い

特に意識せず、両方をまかなえているような気がします。

(ダブルベンド、遠い打点も問題なさそう)

一番皆さんの想像に難くないのは、『遠い打点』に関する部分ではないでしょうか。

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確かに上の写真のように肘はかなり曲がるため、実際このまま打球するとなると、少しリーチの部分で不利であるという見方もできるかもしれません。

しかしこれもどうでしょうね。

実際にダブルベンドで、

距離が遠いわ~

って困っている人、どれくらいいるんでしょう?

ほとんどいないのでは?と思います。

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(↑これはちょっと近い打点。お手の物でしょう)

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(↑そしてこれはやや遠い打点。グリップはそれほど変えずに対応している)

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(↑そしてこれもジョコビッチの手元の写真。やや薄めに握り替えて対応する場面もあるようです)

上記の3枚は天才ジョコビッチ。

ダブルベンドで打っている人は理解いただけますが、ダブルベンドはこのように意外にフレキシブルに対応できる要素がある。

むしろ腕が身体の中心に近いことによるスイングの安定のほうが大きなメリットと感じられるのではないでしょうか。

❝『近い→遠い』よりも『遠い→近い』のほうが難しそう❞

ではその反対はどうか。 

『ストレートアームで打つつもりが、意外に打点が身体に近くなってしまった場合』

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こちらの方はかなり面が安定しません。

長いもので近くを捕らえることは結構大変なんです。

これは両方を体験してみないと納得できないかもしれませんが、ボレーで例えてみましょう。

コンチネンタルグリップで握ることが基本とされるボレーにおいて、身体から遠いボールと近いボール、、どっちのほうが処理しやすいでしょうか。

たぶん遠いボールのほうが対応しやすいと感じませんか?

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(これくらいは遠い方が面を無操作に保ちやすい)

少なくとも絶対に面が取っ散らかるのは身体に近いボールのほうかと。

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(これくらい近くなると対応に苦労しますよね)

そうです、グリップをあくまで今握っている形で固定して考えた場合、遠いボールを追う方が、近いボールを処理するよりも容易に感じられるはずなんです。

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あとこれは個人的感覚ですが、同じグリップでも、いつもと同じ打点から少し遠くを狙うよりも少し近くなってしまったときのほうが、ラケット面の変化が大きいように感じます。

打点が近くなると必然的にラケット面は開き気味、つまり上向きになる。反対に打点が遠くなるとラケット面は閉じ気味、つまり下向きになる。

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(左は肘を伸ばした状態。右は肘を曲げて身体に近づけた状態。無意識に操作すると、掌が上に向きやすい感じが伝わるでしょうか?)

どうでしょう、基本的に下から上にスイングすることの多いフォアハンドにおいて、面が上を向いてしまう状態でかつ通常にスイングするのは非常に厄介に感じると思いませんか?

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(伊達さんのフォアハンド。これくらいきれいに下から上に振る動作において、面が上を向いていたら、操作が大変なのでは??)

まだ身体から遠くなってしまったボールのほうがスイングで対応しやすく感じると思いますよ。

❝そこまで言うならキミはダブルベンド??❞

ここまでダブルベンドの優位性を説いてきたわけですから、

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じゃあお前はもちろんダブルベンドなんだよな??

と聞かれたらですね、、、

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んん~、、ややダブルベンド寄りかな💦

というくらい。

あまり意識していませんが、以前のイップスの記事でもお伝えしたように、私はボールに近づきすぎる傾向にあるので必然的にダブルベンド寄りではあると思います。

www.stelliter.info

ま、あまり効果的に活かせてはいないかもしれませんね、私の場合は。だって軽めとはいえ『イップス』なんだもの(笑)

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しかしこの『打点が身体に近い』というのは精神面での負担もやや下げられるというのもメリットの一つとして挙げられるかもしれませんね。

❝今から初心者に教えるとしたらどちら??❞

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これはその初心者のセンスによりますが、基本的にはボディターンに合わせてスイングワーク及びラケット面の動きが安定して追従しやすいダブルベンドのほうが理屈に沿った指導を展開しやすいのではないかなと思います。

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かたやストレートアームはプレーヤーのセンスや腕力によってスイングをコントロールしなければならない領域がとても広いため、『こうこうこうだから、こうなんだ』とメカニズムで説明するのにちょっと厄介な感じがしますよね。

なので両方捨てがたい面はあるかもしれませんが、トータルで多数に指導するに向いているという面で考えると、ダブルベンドに軍配かなと思います。

❝最終的には個性がモノを言う❞

  • グリップが厚い=ダブルベンド
  • グリップが薄い=ストレートアーム  

この図式はかなり成り立っているので、要はどちらを選ぶかはプレーヤーが『どの持ち方を気に入っているか』にも左右されます。 

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理屈でいうならダブルベンド優位の考えは変わりません。

しかしボールを捕らえる感覚は人それぞれです。

 

どう打球するのがその人にとって一番やりやすいのかの感じ方も人それぞれ違います。

型にはまって考えないからこそ、フェデラーやナダルのような理屈の通じないバケモノが誕生するのです。

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今現在すでに指導する立場(私は絶対にならないでしょうけど)の方たちは十分そのあたりは心得てらっしゃるので、特に私ごときが言及するものでもありません。

今回記事は単に一般的プレーヤー目線から見て、『ああダブルベンドのほうが、やや理にかなっているんだな』と参考程度に感じていただければ幸いです。