こんにちはstelliterです。
今日は『イチ消費者』そしてあくまで『私近辺のおかれた状況』として心の狭い本音をお伝えしたいと思います。
そんな大げさな話でもありませんが、しかし胸に手を当ててみなさんもお考え下さい。
タイトル通り、皆さん本気で
『テニス業界の繁栄』
望んでいますか?
心からそう言えるでしょうか。
以前記事にもさせていただいた埼玉のオフ主催者であるAさんとお話した際、、
Aさん、よくこんなに開催できますね。しかも週末の一番オイシイ時間ばっかじゃないですか
そんなことないよー、前はもっと『取り放題』だったんだから
え、そうなんですか?💦
そうだよ~、Kさん(私のことね)も知ってると思うけど、ここら辺りだけでもコート5か所はあるじゃん?正直5,6年前まではマジで取り放題、、だってだれもオフとかやってないし、ここまでテニスする人いなかったもん
そうなんすか~
これは今から3,4年前の話ですから、そこからさらに前の5,6年となると大体2010年代の前半ってことでしょうね。
このころからすでにテニスオフというシステムはあったし、別にテニスそのものの人気が低迷していたということもないハズ。
しかしAさん曰く、そのころは潤沢にコートを確保できていた、、しかし最近は自分のオフに参加していた人達もどんどんのれん分けされ、自分で主催やったりしてコートを取れなくなっていった、、とのことでした。
まあこれだけなら、あくまでオフ主催者数が拡大していったというだけの印象を持たれるかもしれませんが、実際どうでしょう。
年々コート(区営・都営問わず)確保、難しくなってませんか?
少なくとも私の近所の足立区・荒川区と軒並み抽選倍率が上がってしまって個人レベルではなかなかおさえられない状況になってきました。
それを反映してか、個人指導をされている方たちもあおりを受け、実益に打撃を食らい始めているようです。
なんせ指導場所、飯の食い場が減るわけで・・(ここはなんとなくグレーな感じのお話)。
とにかく私の知りえる限りでは皆さんコート確保、つまりプレー機会が減少していることを事実ベースで口をそろえておっしゃっています。
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決定的な原因はわかりませんよね。この10年でいえばとにかく錦織選手の大活躍で、
『うちの子も第二の錦織に!』
みたいな親御さんも増えたのかもしれません。
そしてここ2,3年でいえばなんといっても大坂なおみ選手のGS制覇(しかも複数回か、、スゴイ)という大偉業達成。
つまり男子女子ともに子供たちがあこがれるスーパースターの存在と、それを目指すがゆえの底辺の拡大という、業界繁栄の下地は十分に揃ったと言えます。
しかしながら彼らの活躍により業界に火が付きテニス人口が増え結果、、
『コートが取れない』
『プレー機会が減った』
という直接的な原因となったかはもちろん定かではありませんけどね。
テニス人口そのものがすごく増えているというエビデンス、私の手元にはありませんし、そういったニュースやトピックスをバンバン見かけるといったこともない。
しかしとにかくコートだけは確実に取りづらくなっている。
さてこの状況を大人、そして社会人であるアマチュアプレーヤーの皆さんはどのようにお感じでしょうか。
先に申したように業界がグングンと繁栄し、用具も売れに売れ予約でいっぱい。
欲しいラケットは入荷待ちだらけ。そしてなんといってもやはりプレーヤー人口が増えることによっての
『コートがない、プレーする機会が少なくなる』
こういう状況になってしまったら。
それでも業界の繁栄を『心から』望んでらっしゃるのでしょうか。
ワガママな私ははっきり言って、、
い、イヤっす💦
いや、正しく言えば業界の繁栄は素晴らしい事ですし大変喜ばしい。
しかしながら最も耐えがたきはやはり『プレー機会の減少』。これに他なりません。
贅沢いってんじゃねぇよ、昔はもっと大変だったんだぞコート取るの!
と、お叱りにならないでね。
私も一般テニス事情を知ったのもここ10年前以降ですので(笑)
(ここ白子はいまでも盛んなようで、強いプレーヤーが育つわけです)
その昔はテニスも随分と盛り上がった時期があったようで(私は当然知り得ませんが)、70~80年代ですかね。
テニスブームからの延長とバブル経済の波にもエエ感じに乗り、調子に乗ってバンバン建設された地方の多面数コート(50~100面くらいあるような)も当時はバカみたいに埋まっていたとのこと。
今ではガラガラに空いていると話に聞きましたが(実際4,5年前に初めて秩父にいったときもかなり空いていた。今はどうなんだろう)。
テニスだけではなく、スキー(芋洗い状態のスキー場や大混雑の道路)やゴルフ(会員権1億とかアホかよ)なども、ブームに乗った際の様相は、そのブーム到来以前よりたしなんでこられた方たちからすると
大迷惑だよ、こんなに流行りやがってさぁ
とボヤかれていることでしょう、さきのAさんと同じことです。
急に何かのきっかけで釣りブームが巻き起こり、いままで誰も来なかった極上の釣り場が、新参の釣り人でごった返すようになろうものなら誰でも
なんだよ~、マナーも良くないし釣り場も荒れちゃうよ~
というのが素直な感想でしょ。
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かたや、、
まあいいんじゃない?これも業界発展のためだよ
と本音で言えるのはそれを生業としていらっしゃる方のみではないでしょうか。
テニスコーチ、民間テニスコート運営、テニス解説者、用具提供側。
彼らは心からウェルカムな状況でしょう。
ライバルが多くなったとて、市場そのものが拡大されたわけです。活躍の場はいくらでも存在する(それでも淘汰されるものはいるでしょうけど)。
しかし利用者、消費者目線で言えば、いいコメントが吐けないのは明白です。
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これからは確実に高齢化社会+少子化、、、日本の人口はますます少なくなる。
ということはよっぽどなミラクルが発生しない限り、原理原則として、テニス業界は先細るという傾向にしかならないはず(これはおそらくテニスだけではない)、、、と思われます。
バランスよく業界生存していってもらうのが一番なんですが、物事にはそれぞれの立場からの視点というものが存在しています。
難しい問題ですね。
心狭き私の本音、、どうぞよろしく。