風格だけなら歴代最強。マラト・サフィン

こんにちはstelliterです。

 

先日youtubeを観ていた(テニス動画ではございません、筋トレ動画です)際に、私へのおすすめでこちらの動画があがってまいりました。

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2004年のロディック・サフィン戦です。

 

度肝を抜かれる、ものすごいパワー合戦。この時サフィン24歳、ロディックはまだ22歳かな。

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二人ともまだバリバリに若いころですね。

 

しかし24歳とはいえ、当時のサフィンにはすでに超大物の貫禄満点です。

2000年に二十歳で90年代最強のサンプラスを倒して全米初制覇。

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当時は私もテニスを観ていませんでしたが、スポーツニュースにおいてスゴい新星現るとずいぶん話題になったこと記憶しております。

 

後にサフィンに関してはちょっと興味を持ったので過去の活躍を掘り返したものです。

 

サフィンといえばマッケンロー以降のテニス界きっての最強の暴君。

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(👆絶対右の人のほうが怖そうデショ)

私的にはサフィンに較べると、現代オラオラ代表のキリオス君など赤子に見えるほどカワイイものです。


サフィン、その通りプレー態度もけっしていいとは言えません。

しょっちゅうラケットは投げるし蹴るしぶっ壊す。

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彼の活躍以降、地元ロシアのテニスキッズがこぞってラケットをぶん投げる行為に走ったとか。こりゃまたずいぶんと後輩たちに悪影響を与えたものです(笑)。

 

気分次第で好不調が大きく変化し、あまり練習してねぇんだろな~感満載。

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練習するくらいなら、いいウォッカかっくらってオンナと遊んでるさ

どこか憎めない皆に好かれるヒールの代表的存在(実際はめちゃ練習してたんだろうけど)。


確かな技術とナチュラルパワーというのでしょうか、無理しないコンパクトなスイングにもかかわらすサーブやストロークは強烈の一言。

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特にバックハンドはジャックナイフと呼ばれる彼の代名詞的なキラーショットでした。

またネットプレーやタッチ感覚にも優れ、プレースタイルを選ばないところも魅力の一つ。

 

とにかくその勝ちっぷりといったら凄まじかったですね。

中でも彼にとってはキャリア晩年(それでもたった25歳だけど)の2005年全豪準決勝でのフェデラー戦。

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当時世界最強、ツアーを席巻しまくっていたフェデラーを

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いっちょう、イテもうたろかいな

と言わんばかりに気合入りまくり。

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激戦中の激戦をフルセットで制し、そのまま決勝もヒューイットを下して全豪初優勝。

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サフィン復活を期待させたものでした。

 

しかし、、、ここまででしたね。

 

その後20代後半までにやはり度重なる怪我に悩まされ、なかなか一年通じて戦い続けることができなかったようです。

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サフィンが通年、いや数年でも万全で戦えていたとしたらどうだったでしょう。

どれほどのさらなる成績を残せたでしょう。

先にも触れたとおり、メンタル面の波に左右されるプレーヤーでしたから、勝つ時はとことん勝つ。しかし負けるときにはあっさりという典型的な気分屋さん。

仮に体調が万全であったとてそれは期待外れで終わったかもしれません。

しかしそれほど想像を掻き立てる、現在過去未来、幾多の選手と比較しても突出した才能の持ち主でした。

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世界一位にももちろんなりました。しかしわずか9週間の在位期間であったにもかかわらず、世界一位の貫禄だけはプンプンさせるというお得なキャラ。


引退後は何と政治家に転身してご活躍。6年国会議員を務めたという、見た目とは裏腹なサフィン。まさに学生時代にワルやってたやつが急に生徒会長になったかのようなマンガストーリー。

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「こんな選手もう現れないだろうな』

と、どっかで聞いたことのあるセリフ。いろんな意味で彼にはピッタリですね。