こんにちはstelliterです。
先日、普段はポリユーザーであるわたしが久々にバボラのアディクションを張って使ってみたところ、、
「ん??マルチってこんなんだったっけ?」
とやや違和感を感じたとお伝えしました。
ちょっと久しぶりのマルチフィラメントに対し、あまりいい印象が残らなかったことへのリベンジ編として今回は同じく久しぶり、、
「バボラ ブリオ」を使用してみた感想をお伝えします。
(アディクションとブリオをスリクソンV3.0に47ポンドで張り上げ)
以前はロールで使っていたので結構ブリオ経験は豊富ですよ(笑)
それではいってみましょう。
❝バボラ ブリオとは❞
- カラー:ナチュラル
- ゲージ:1.25/1.30/1.35
- 素材:ポリアミド
メーカー紹介:耐久性を強化したベストセラーストリング。
どうです、この何の味付けもない説明(笑)
要するにポリアミド(ただのナイロン)を使ってマルチ構造設計されたマルチフィラメントです、、、というだけのストリング。
かなり前に発売されたロングセラーモデルで、今やマルチフィラメントでは常識の特殊コーティングなど一切ありません。
素材以外はほとんど何も手を加えられていない、長年バボラのスタンダード層を支える孝行息子です(この表現好きです)。
ちょっと兄貴分的な位置づけであるアディクション(2500円)
これより少しお安い定価(2200円)。今だ需要あるストリングです。
冒頭にも申し上げた通り、久しぶりに使用したアディクションにおいて、ちょっと「あれ?」と思うことあり、しかもブリオと合わせて直近両方を使用することができたので、この2つの比較としても少しお伝えできると思います。
❝ブリオ、久しぶりの使用感はどうだ?❞
(打球感)
久しぶりに打ってみて、、やっぱりいいですね👍
ブリオ最大の魅力、、それはこの打球感です。
マルチの使用感として大抵皆さんまずは「柔らかい」から入ります。そしてここから、、
「○○に較べて柔らかい・硬め」などと表現されます。
しかし私なりに表現させていただくとブリオは、、
「マルチ界において異質」
硬いとも柔らかいとも表現しづらい打球感。
しかしアディクションと較べると明らかに「手ごたえがバッチリある」
以前の記事でアディクションの打球感をお伝えしたなかで、ホールド感があるのにボールの質が軽く感じられると表現しました。
しかしブリオはホールド感もバッチリで、かつボールの質が「ノってる!」感じが相変わらずの好印象。
これまでわたしが使用したことのあるマルチといえば、
X-ONE バイフェイズ
XR1
NRG2
TGV
エアロンスーパー 850
NXT
エクセル
テックガットタフ
マイクロナイト
バイオロジック
そしてアディクションとブリオ、、他にもあったもしれませんが、ざっとすぐ思い浮かべられるのはこんなところです。
正直この中でもう印象に残ってないストリングもありますよ🤔
この中でもブリオはちょっと異端児ですね、いずれにも似ていないような。
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やはり表面コーティングが何もなされていないというに尽きます。
他のマルチはポリウレタンをはじめとする何かしらの特殊コーティング処理が今や常識。
それに較べるとブリオは明らかにザラっとした触り心地の表面。これがそのまま打球感にも表れて、マルチの中でも珍しい「ガチッ!」という感触が味わえます。
もちろんポリに較べるとボールを潰している感触までには至りませんが、それでもより❝当たり❞を感じられるホールド感(柔らかさという意味ではない)は超私好み。
(飛び)
同じ1.30ゲージ比較で考えてアディクションより、やや飛びませんね。他のマルチと比較しても飛ばないほうです。
- 平均的なマルチの飛び:★★★★☆(5段階で4)
- ブリオの飛び :★★★✬☆(3.5くらい)
体感的にこれくらいか、もう少しだけ飛ばないくらいでしょうか。
基本的にマルチは体感的に反発を感じられるストリングと思えないんです。
なのでそもそも飛びは期待していないのですが、その中でもブリオはやや控えめ、、でも十分な範囲ではないでしょうか。
打球感を変えたくないけど飛びは欲しいという方は1.25ゲージをお使いください。
(スピン性能)
え~と、、普通かそれより少し落ちる。アディクションと同じくらいだと思います。
- 平均的なマルチのスピン性能:★★★✬☆(5段階で3.5だとして)
- ブリオのスピン性能 :★★★☆☆(3くらいかな)
体感的手応えとしては、先の打ちリ応えバッチリな面も手伝って、、
「スピンかかってるな、、悪くない」
と感じるのですが、プレー中自信をもって放ったショットでも少しバックアウトが増えたことから、それほど実際のスピン性能は高くはないと思います。
ストリングが少し動きづらいため、スナップバックを伴うスピンアシスト性能は期待しないほうがいいと思います。
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でもここはプレーヤーの体感次第ということもありますし、もともとマルチってそこまでグリグリのスピン系ストリングではありませんしね。
❝並❞と思ってください。
こちらも1.25ゲージを使用されれば少しスピンも期待できるかも。
(耐久性)
ここが気になるところではないでしょうか。
なにせマルチは「持たない」という認識が皆さん強いと思います。
今回はまだ今週から使い始めたばかりですのでまだまだ劣化どころの話ではありませんが、過去ロールで使用していた際の平均寿命はというと、、
- 1回2時間プレーを週2回
- ほとんどシングルス
- サーブ以外はパワーヒッターでもスピナーでもない
この条件でだいたい
「1か月半~2か月くらいが寿命」
というところですね。
テンションダウンは1か月経っても他のマルチと比較してそん色ありません。むしろテックガットあたりよりは持ったと記憶しています。
懸念材料は破断のほうですね、どちらかというと。
大体が切れる前に張り替えていましたから、破断直後まで使用することは少なかったですが、やはり1か月前辺りでほつれてきましたね。
しかしこれまで使用してきた中でもっとも破断に対する耐久性の悪かったX-ONE バイフェイズに較べたらぜんぜんマシです。
X-ONEはわたしでさえ1週間で裂きイカ状態、10日でバチンッと切れました。そんなに強打しないんですけどね。
❝価格も安くバランスがいいブリオ❞
この価格設定も魅力ですよね。
オークションで単張り購入なら大体1000円くらい。
そこそこお買い得だと思いますよ。
ロールだと1張り700円くらいまで下げられますから、ホームストリンガーさんは、なおオトクです。
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価格帯や性能で、よくマイクロナイトやXR1あたりと比較対象されます。
これら後発隊(たぶん後発)のストリングにコマーシャル性でやや押されており、ちょっと地味目。
かなりの先発隊であるブリオはたしかにその製法も今風ではないし、すでに製品として古いと位置づけされている。
なので、
「まあハイブリッドになら、、」
「初心者の最初のストリングなら」
くらいにしか評価されていないようです。
しかもその手の入門カテゴリーのストリングなら、今だ使用率がぶっちぎりで高いミクロスーパーという業界の門番がいます。
ここと比較されると当然ブリオはそれ以下みたいな扱いを受けてしまいます。
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ちょっと納得いかないですが(笑)
❝最後に❞
皆さんよくご存じで、わたしもよく拝見させていただいているTENNIS-ONE様では長年このブリオを一番標準のストリングと位置付けてらっしゃるようです。
TENNIS-ONE様はとても有益な情報をたくさん発信されていて、私自身よく参考にさせていただいているのですが、この「ブリオがもっとも標準的なストリング」という評価にはちょっと賛同しかねます、いい意味で(笑)
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いまや優れたストリングが巷にあふれていますし、かつポリ全盛。
マルチ市場はかなりハイグレードな上位モデルでなければ、単張りでは使ってもらえず、ハイブリッドの一翼を担うにとどまる傾向が強いです。
そんな中、ブリオはわたしの評価では標準に据えるのはもったいないくらいナイスなストリングです。
少なくともマルチならもうブリオしか張らないかな、、と思っているくらい(今のところ)。
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❝僕みたいなもん、そんなそんな🖐❞
と謙遜気味な存在感。
ちょっと安くて庶民的、、でも高性能で頼りになるマルチ
「愛してるよ、ブリオ👌」