こんにちはstelliterです。
最近記事にさせていただきました「ラケットの寿命」の関連内容
今回は「年代物ラケット、、まだ現役か??」について少し記事にさせていただきました。
それではいってみましょう
<どれくらいを年代物ラケットとするか>
いろいろと意見があると思いますが、少なくとも自分のまわりで見なくなった年代以前ということで考えたいと思います。で
「ズバリ、90年代以前」
これでいきます。
「いやいやもっと古いウッドとかアルミとかあるでしょ?」
こういう意見ももちろんあるでしょうけど、
現代カーボンラケットとウッドやアルミラケットを比較するのはあまりにも気の毒です。
そこまでいってしまうと単なるノスタルジーに浸るだけ😆
あくまで
「まだ今でも使えるのか?」
という視点で考えていきたいと思います
<結論:年代物ラケット=”現代ではもはや厳しい💦”>
先に結論からいきますね。
「現代ではもはや厳しい」
もっと正確に言うと
「いまのラケットに慣れているともう戻れないっス”(-“”-)”」
これですね。
納得いっていただけると思うのですが、理由は下記からスタートします。よかったらご覧ください。
<過去に打った年代物ラケット>
PRINCE GRAPHITE OVERSIZE(定番です)
YONEX RQ-190(結構有名なようです)
PRINCE PRECISION 90(こんな名前だったと思う)
この3本ですね
(共通点として)
- 普通にカーボン製であるということ。
- 80~90年代初頭までに生産されたラケットである
- 意外に塗装はしっかりしている
- 見た目の古臭さはハンパない
- とにかく重い(320g~)
こういう感じです。
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リリース時期の詳細は間違っていたらスミマセン。
グラファイトは80年代リリースであることは間違いないのですが、PRECISION 90に至っては海外サイトを何となく探してみて、90年代にさしかかった前後のリリースだと目にしました。
いずれのラケットもアラサー、、30年戦士ってことですね。
<全体的な印象として>
あくまで現代のラケットとの比較ですが
- ラケットが柔らかく反発性が低い
- フラット系でないとしんどい、スピンのかかりは良くない
- パワーアシストはそこそこ
- 剛性感が低い(捉え方次第かな)
- スイートスポットの狭さはそれほど違わない
- ポリは張りたくない
こんなところですね。
(1.ラケットが柔らかく反発性が低い)
現代ラケットと比較して硬さはないですね。それゆえ、ボールに対する一瞬のはじき返しがないんで、ラケット面にボールが乗ってる時間が長いというか。
「じゃホールド感がいいってこと?」
という表現もできない、なにか不思議な感じです。
(2.スピンのかかりは良くない)
とにかくスピン性能は低いです。
1.でお伝えしましたように反発性の低さと比例してます。
基本的にわたしは
ラケットの硬さ+ストリングテンションの硬さ=スピン性能
これに大きく影響すると考えています(もちろんこの限りではないですが)。
(3.パワーアシストはそこそこ)
「じゃ、飛ばないってことね??」
といわれるとそうとも言えないかな。
確かにラケット+ストリングのトータル的な硬さはないんですけど、極端な表現で、
「ボッヨーン!」
というトランポリン的な飛びは期待できるので、単純にアシストがない、、飛ばないって切り捨てる見方はできません。
あと、ラケットそのものが重たいですから、ボールを受け止めて返球するという使い方ができます。
なのでパワーアシストはまったくないとは言えないです。
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ただしPRECISION 90に関しては面も90インチしかないものですからさすがに厳しかったですね😅
(4.剛性感が低い)
やっぱりここは30年ほど前の古いラケットです、否めませんね。
ボヨ~ンというかバイ~ンというか、打球時にラケット全体が、、
「揺れている」
感覚がスゴイです。
撓りと表現したいところですが「撓り」ではないですね。
単に、、
「剛性感が低い▶振動吸収性も低い▶揺れが止まる時間が長い」
これですね。
現代のラケットは撓っても剛性感が高く、振動吸収性も素晴らしいですから。
(5.スイートスポットの狭さはそれほど違わない)
ここはそれほど違いは感じなかったですね。
先にも申しましたがPRECISION 90はさすがに面が90インチですのでどうしても厳しかったですが、RQ-190はかなりフレーム厚がありますし(30mm近い)、グラファイトは何といっても107インチですからね。
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メーカーは新製品が発売されるたびに、
”スイートスポットを○○%UPしました!”
と往々にして宣伝して回るんですが毎回
「ん~硬さや剛性感アップは体感できるが、スイート拡大に関してはよくわからん・・・」
というのが私の本音(ヘタなだけなんスかね)なので。
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パワーアシスト同様、極端に悪いとは感じませんでした。
(6.ポリは張りたくない)
実際にグラファイトにポリプラズマを張って使っていたことがありました。
悪くはなかったんですが、やっぱりトータルでみるとポリは最近のラケットにあわせて開発を進められてきたストリングなんだなと再確認できます。
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先の剛性感の話にリンクしますが、年代物ラケットは
「ポリを張って打球する」
という仕様にはあまり向いていないのかなと思います。
- 飛びの面(余計に飛ばないと感じるかも)
- ストリンギングの面(張り上げ時の変形)
- 耐久性の面(打球時の衝撃)
以上の点ですね。
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ナイロンやナチュラルも独自に開発は進んでいるのでしょうけど、今もってなおポリ全盛であることに変わりありません。
最近はポリも柔らかくはなってきていますがその強靭性に変わりはなく、やはりラケットにかかる負荷は張り上げ時・使用時と相当なものがあります。
年代物ラケットに対しての親和性はあまりないと言えると思います。
<まとめ>
繰り返しになりますが
- 現代ではもはや厳しい
- 現代ラケットに慣れているともう昔のラケットには戻れない
当たり前ですが、これが真理ですね。
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次回以降、
「現代ラケットは力量差を埋めるのか」
「昔のプレーヤーは凄かった編」
を作成・お届けできればと思います。