敗因はたくさん浮かぶが勝因は??

こんにちはstelliterです。

 

『今日は何が悪かったから負けた』って結構浮かびますよね。

では勝因についてはどうでしょう、詳しく説明できるでしょうか。

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今日はその辺りについて少し考えていきたいと思います。

それではいってみましょう。


❝『なぜ負けたのか』の方が考えがち❞

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熱心なテニスプレーヤーであれば

『今日は勝った』

『昨日は負けた』

という場当たりな結果のみに一喜一憂している人は少ないとは思います。

では、

『どうだったから勝てた』

『どうだったから負けた』

これらに関してはどうでしょう。

おそらく、両結果に対する原因追及の振り返りも日々されていることと思います。

 

ではさらに突っ込んで

『勝ち負けの原因、どっちのほうが具体的に説明しやすいか?』

こう質問されたらどうでしょう。

この回答は人それぞれだと思いますが、私でいうなら

『負けに対する原因説明』のほうがやりやすい。

  • あの場面でこういうミスをしたから
  • あのポイントをとれていればなぁ
  • あそこでなんでこういう選択をしたんだろう

 などと結果悔しい思いばかりが浮かびます。

もちろんナイスショットの記憶も残っていますよ、、嬉しいですからね(笑)

 

でもナイスショットってあまりない、、エースやウィナーであればなおさら少ない。

言わずもがな、ゲーム内におけるポイントシェアはアマチュアはもちろんのことプロの世界でさえ『アンフォースドエラー』のかたまりですからね。

どうしたってミスの余韻ばかりが頭に残っています。

だから私もなかなか強くなれない(笑)

その理由も含めてお話を進めます。

❝勝因を具体的に語れるようにならないと❞

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では勝った場合はどうでしょう。その日の勝因を皆さんは具体的に語れるでしょうか?

序盤で結論に近い内容ですが的を得た分析のもと、この『敗因も大事だけど勝因も具体的に語れる』ことは強くなるにおいてとても重要なんだと思います。

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もちろん説明できるよ、今日はフォアの調子が良かった

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サーブの確率がよかったしエースも結構とれた

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今日はとにかくミスが少なかった

などなど、一見それ風な回答ですし、けして間違いでもない。

しかしこれらは本当に具体的と言えるでしょうか。

主観でしか語れていないということはないでしょうか。

印象に残ったショット結果に偏重した勝因語りになっていないかをきちんと整理できているかが重要だと思います。

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私は以前、戦績はすべて残すようにしているとお伝えしましたがさすがに

結果・ゲームカウント・対戦相手・日時・サーフェス

くらいまでです。

要するにその日家に帰ってからでも思い出せるくらいの情報量をまとめるだけにとどまっています。

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え、じゃあすべてのショットのエースやエラーとか記録するのかよ??💦

というお話まで行き着いてしまいますが、さすがにそれはちょっと現実的でないし記録なんかしきれませんよね。

コーチでも付いていれば話は別ですが。

ではどうするのがベターなのか。

❝勝因の客観性:なにが機能したから勝利につながったのか❞

現実的ではない方法はさておき、この『勝因の客観性』を把握するのは非常に重要だと思います。

例えば私はイップスであるフォアハンドの改善を常に求めてしまいがちです。

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『最強の武器』になるまでを求めているわけではありませんがその手前、、『攻めの起点』になるくらいまでには磨き上げたいと、常に頭の中にはフォアハンドのことでいっぱい。

で、例えば何かのゲームで

今日は調子が良かったな

と全体的に悪いショットがなかったという日、、確かにフォアハンドの調子も特に良かったと思えることが多い。

でもね、、これって錯覚だったりするんですよ。

実際によ~く振り返ってみると

私の場合でいうと

『明らかにバックハンドとサーブによる組み立てが勝利の根幹となっている』

ということがほとんどなんです。

で一方の

今日は調子が良かったなぁ~

と感じたその日のフォア、、

よ~く思い出せば『実はたいした武器になってたわけでもなかったかも💦』

終わって振り返ると、『繋げられていただけかも』みたいな感じです。

でもこの

苦手なんだけどこれで勝負したい!

なんていう、とにかく『意識の強いショット』において実は『繋げられた』だけでも調子よく感じられるもんなのではないでしょうか。

❝私的見解:無理なくミスしていなかったショットが『真の勝因』❞

とにかく『ちょっと苦手なんだけど、ミスだけはしたくない!』

こうやってその日頑張って頑張って積み重ねたショット、、これは本当に武器として勝利に貢献したでしょうか?

アンフォスドエラーにはならなかったという点においては確かに貢献したでしょう、それも立派な『機能』の一つ。

しかし、もしかしたら逆効果、、、ピンチばかり迎え入れる結果に陥らなかったでしょうか。

入れに行って入れに行ってだと繋ぎにはなったかもしれませんが、相手のチャンスボール製造機に成り代わってしまっていた。これではとても勝因の一端になったとは言いづらい。

特に相手が格上となったら、ますますその傾向って強まります。

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そうではなく無理なく打ってかつミスも少ないショットによる組み立て、これが本当の勝因の一つであると私は思います。

逆に言えばここまでたどり着けるまでに練習を積み重ね、無意識に打ってゲームを組み立てられるショットになれなければ『勝因形成グループ入り』は果たせないでしょう。

❝勝因:相手のミスも自分の調子を紛らわしくさせる❞

相手の調子の悪さが目立つ場合も、具体性を追えなかったりしませんか?

これは私のように結果にこだわる人、勝利への意識が強すぎる人は

ま、勝つには勝ったんだから・・

と悪い意味で楽観的。

負けたとき以上の深掘りをしなくなりがちです。

こちらの調子があまりにも良くて相手をミスさせまくった、、というのならまだしもです。

しかしほとんどラリーが続かないくらいの相手(相手の調子も含めて)との対戦であったなら、自分がどうだったかなんて体感する前にあっという間に終わってしまうでしょうから、なおさらわかりづらくなりますよね。

❝勝因:対戦相手に聞くのは慎重に❞

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自分でその日のプレーの『質』の振り返りを行なうのが難しい時。

つまり『自身のプレーの客観性』、、これをその日の

『対戦相手に聞いてみる』

ということをおススメする人は結構いますよね。

確かに自分の放ったすべてのショットを受けていたのはその日の対戦相手。

一見納得の理由ですし、上手く活かせれば本当に役立つ意見交換にもなり得るのでしょう。

しかしこれも100%おススメとは言い切れませんよね。

それは何故か

  • 対戦相手のコメントもあいまい 
  • 明らかに的外れな意見

こういうことがあったりするからです。

例えばダブルフォルトが明らかにその日の敗因であったのに

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いや~サーブが強烈なんでタジタジでした~💦

とかいうお相手。

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いやいや、んなこと聞いてんじゃねぇんだよ💦

こう思っちゃいますよね。

あとは意地悪な人だったりすると『本質を伝えてくれない』とか自分が質問した本質を『はぐらかした回答』をされる方というのもたまにいらっしゃるもので。

 

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いや~○○さんのスピンは返すのがやっとですよ~

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スライスがキレてますね~、持ち上げるのが精いっぱいです

などと回答くださっても、実際には

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オメー、ほとんどミスらなかったじゃねぇかよ💦

って突っ込みたくなることってないですか?(笑)

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まあ、心優しい『リップサービス』なんでしょうけど。

なので一概に『対戦相手に聞く』

これを鵜呑みにできないケースもあります。

 

きちんと信頼のおける人との対話のなかで参考にするとした方がいいですね。

❝勝因:強い人はよく自分を理解している❞

強い人・結果を残す人は自分の得手不得手とそれに合致したゲームプランの実行に長けています。

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己をよく知っているんですよね。

なので自己分析がしっかりできているから、調子が悪かった日の次の機会には高い確率で修正してくる。

なんならその日のうちに調整がきく。

これはスゴイことで、とにかく自分を見失わないんですよね。

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また日々そういった改善を行なっているから上達も早いでしょう。

課題が明確になっているので、成すべきことを見つけやすいということになります。

❝勝因:これをわかっていればきっと遠回りしない❞

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結局今日は何をもって勝てたのだろうかということをよく理解しておくことが重要なのでしょう。

こだわりのショットの調子がよかったとて、必ずしもそれが勝利に直接的に結びついたものであるとは限りませんよね。

先ほども申し上げましたが、意識していない・練習なんかさらさらしていないショットのほうがよっぽど勝利に貢献していた、、なんていうことがざらにあるということ。

よく振り返って『何が良くて勝てたのかを』自分で理解する練習こそ必要なのかもしれません。