こんにちはstelliterです。
前夜、前々夜で計6本張り上げ。
結構急いで張ったとはいえ、それほど品位は落ちてないと思う。
今日はstelliterのニッチなガット張り記事よ。
久しぶりにちょっとだけ大作記事になったけど、5分くらいで読み終わるね。
ご興味ある方だけに共有したい気分。
さて、前にも言ったけど一応はこれまで500~1000張りくらいはやってきたと思う。
長くストリンガー(商売としてはほぼ無いけど)やってると、いろいろなラケットに出会う。
で、張りやすいラケット、張りにくいラケットってメーカーごとに結構明確にあるものでしてね。
stelliter的に張りやすいラケットを多く販売しているメーカーを挙げると、
- ウィルソン
- バボラ
- ヨネックス
この3つですね。
ウィルソンは多種多様なラケット作ってるし、意外かと思われるかもしれませんが、実は張りやすいラケットが多い。
デカラケでのみ、ヤラかしたラケットを作るけど、まぁそれは他メーカーのデカラケも総じて張りは難しいから。
バボラはラケットそのものにはある程度個性があるけど、ストリンギングにおいてはやりにくさを感じさせず癖のないラケットを作る。
元がストリングメーカーでそのあたりの配慮が行き届いているんですかね、グロメットもかなり普通なんです。
ヨネックス、取り立てて張りやすいわけではないけど、まぁよく考えてラケット製作してるだけある。バボラ同様癖がない。
唯一例の弁当箱フェイスが、クロス張り時の変形に気を使わせるけど。
『じゃあ張りにくいラケットってどんなんなんだ?』
『どこのメーカー?』
という疑問もありそう、特にガット張りに明るくない人にとっては。
- グロメットがキャップタイプ傾向で通しづらい(ヘッドが一番厄介、あとはプリンスね)
- タイオフの際、目打ちが使いずらいストレートホール設計(ダンロップとブリヂストン)
- ラケットのかなり端っこまでストリングを配置されたラケット(テクニファイバー、ヨネックス、あとトアルソン)
- ごく稀にある、シェアホールラケット(これもヘッド。メインとクロス両方で使うホールがあるってこと。とても珍しい)
こんな感じかな。
ヘッドのようなキャップグロメットみたいにストリング通しにくいグロメットは作業に時間がかかる、これはプリンスも一部そういうラケットがありますね、ビーストとか。
次、ダンロップやブリヂストンのラケットはクロスのタイオフに使うホールがラケットに対し真っすぐ縦に穴あけしてる(?)から目打ちとストリングがツライチになっちゃう。これが最後のノットの締め付けの効率を下げるんです。
(この👆の画像にもし目打ちが入ってたら、かなりノットを作るのがメンドイって想像できたアナタは偉い)
説明難しいけどわかる人はわかるんじゃないかな。
ラケットのかなり端っこにストリングが配置されたラケット、これもクランプしづらくてね。
(👆ヨネックスのDUEL G、フレーム上にかなり近い場所までストリング範囲なの)
これはピンキリで言うところのキリのマシンだとフライングクランプを使うから、最後のクランプ時にマシンの固定部に干渉しやすい。
シェアホールはねぇ、、、これ最初にガット切り取らないでラケット渡してくれると『はは~ん、シェアホールね、了解』ってわかるんですが、何も言われないで渡され、張りを進めると『んん!?ホールが足りん!』ってトラブルになる(笑)。
(👆の矢印のホール、ガットが2本出てるでしょ?)
最近は滅多にないですが、ヘッドの一部にあったよな、、、確かインスティンクトだったかな。
ちなみに過去にも言ってますが、悪評極まりないプリンスのO3は全然問題ない。
これって要は張り方の発想の問題なんですが、O3を張りづらいとか言ってる奴のヘタクソさには呆れるね。
特に金取ってるショップならアホかと言ってやりたい。