こんばんはstelliterです。
先日友人にオススメいただいた本を読みました。
『テニスプロはつらいよ』
日本を代表するプロ、関口周一プロをジュニア時代から追っかけたストーリーを題材に、テニスにおけるあらゆる『強くなるための現実的な問題』、そしてプロ選手がいかに過酷かつ狭き門であるかを書き綴った本。
結構有名なんですね、ボク知らなかった。
面白いですよ、ざーっとのめり込んで読み終われるくらい(まだ全部は読み終わってないけど)。
で、面白いは面白いですがやはり感じるのは、あらゆるスポーツ・球技があるなかでテニスは強くなるためには相当な不公平を飲み込めないといけないということ。
金がモノを言うということです。
もちろんそれだけじゃないですよ、、本人の才能と努力も必要です。
しかし金がなきゃ強くなれる環境に身をおけないのは周知の事実、しかもジュニアテニスほど露骨な世界もない。
これは実際に携わっている親御さんはアホほど身に染みたことなんで、いまさら僕のような外様な人間の感想など読むに値しないでしょう。
野球もサッカーも我が子を強くさせようとするなら同じくでしょうが、テニスほどじゃないと思う(きっとゴルフもそうだろな)。今回の本にもその辺り、とうとうと触れてらっしゃいます。
これはヒガミで言うのではなく、ハナから親御さんのお仕事が、、
- お医者様(開業医ならなおヨシ)
- 収益物件たくさん持ってる
- 堅実堅調な自営業
- サラリーな方でも一流商社マンとかね(ちょっと古いかな)
こういったご家庭出身であることが相当に有利であると意味します。
当たり前な話しだよな。
この大前提がクリア出来ていないと、潤沢な練習環境、強い相手とのブッキング(て言い方あってるかしら)、試合エントリー、そしてそれらすべてにかかわる経費を準備出来ない。相当に不利であるということです。
時間の捻出もモチロンでしょうがそれとてやはり資源は金。
そしてホントにトップクラス(世界100位以内とか)まで登り詰めなければ、それらがキャリア終焉まで終始付きまとう、頭を悩ませる。
難しいですね。
これが例えば格闘技だとしたらどうでしょう。
まだ金がある・無いによって絶望的に望みが断たれるという確率は初期段階では低そう。
金が無かったから俺は強くなれなかったというのはちょっとだけ言い訳に聞こえる。
『練習する・強くなるのにテニスほど金はかからんだろう。それにそのうちどっか有名なジムとかから声がかかるから、最初はあんま金は関係無いんじゃん?』
というジャンルな気がします。要は、まずはテメーが頑張りゃいいってこと。
しかし格闘技も強くなるに従って金がかかるのは同じ。
町のケンカを繰り返しているだけではチャンピオンクラスの強さをいつまでたっても体感出来ません。
練習する環境を保てるために時間を捻出するにも金が必要です。
段階を踏んで経験を積むには出稽古なり遠征なり合宿なり。そして経験豊かなコーチを雇い、技と心を教わらないと実力はつかない。
そして強いと証明するには強い奴と戦う舞台も必要、そこでも金は必要でしょう。
開催そのものにも先に金用意しないといけないとかさ。
結局は行き着くとこ金ってのはなんでも同じなんですね。
ということは町のケンカじゃないけど、テニスのストリートファイトを主戦場としているstelliterの限界も色濃く見えてきますな(笑)。