こんにちはstelliterです。
ずいぶんと前の話。
当時私が所属サークルのダブルスに飽き飽きし、シングルスに目覚め始めた頃。
たま~にコートが1面余っていた際、私は嬉々としてシングルスに勤しみ、時に隣コートにいたサークルの先輩を、
『たまにはシングルスやりましょう!』
と誘ってお相手いただいた。
この先輩は私より全然年上ですがテニスキャリアも遥かに私より上。
ダブルスではとても太刀打ちできない、、しかしシングルスになると途端にミスを連発しまくった。
なんか調子よくないですね?
と尋ねると、
いや~参ったよ、、どこに打っていいのか全然わかんないよ
と大汗掻いてました(笑)。
理由は簡単。
この先輩が普段のダブルスからシングルスに変わった途端ストロークが安定しなくなったのは、
『ダブルスは焦点が定まっている、シングルスは逆に広すぎて定まらない』
これに尽きる。
同列で語るべきかどうかわかりませんが、みなさん、釣りをやったことはありますか?
私もテニスを始める前はずいぶんやりました。
竿を持ってさあ第一投というときに、目の前がな~んにもないだだっ広い海だとちょっと戸惑います(川でもいいよ)。
対象物が何もないというのは困るんです、というかまず釣れる気しない。
かたや桟橋や杭など、目標となるものがあると狙いが定まる。
シングルスとダブルスの違い、これに近いものがあるようにも感じます。
ダブルスは、プレーヤーという『対象物・的』が多いから、どこに打つのかがかなり明確になる(クロス、、というセオリーもある)。
これは相手だけでなくパートナーの存在さえ、対象物となる。
打つ『道』が決まりやすい。
かたやシングルスの場合、焦点が絞りづらいというのがあります。
ダブルスに較べると広大に打つ場所がある。
あと、自分もいろんなとこに居ちゃう。ポジショニングによってはショットの選択肢が増えちゃう。
つまるとこ、どこに打ったらいいかわからなくなるという感覚につながるようですね。
速いテンポのダブルスに較べ、まだ時間的・スペース的余裕があるはずのシングルスなのに余裕がなく感じてしまう。
ただしこれはほんっとにダブルスしかやらない年配の方の例だと思います。
ちょっとやりゃ大丈夫よ、すぐに慣れるよシングルスはさ。
だって俺、ダブルスメインの人に一杯負けてんもん(笑)。