脱中級テニス🎾フォアのグリップ・握りを変えたくなるのは??

こんにちはstelliterです。

先日シングルスでお相手いただいた方
めっちゃグリップが厚かったです。

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(ハチャノフかこれ??)
今に至る以前の私(コンチネンタルになっちゃったもんで💦)も相当に厚かったのですが、それを超える厚さ。
コンチネンタルを逆から打つほど、、まさに『裏コンチ』に近かったです。

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想像はしていましたが、お尋ねするにやはり、、
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いやー、だんだん厚くなっていきました。これくらい面を伏せる(閉じる??)感覚でないと吹っ飛んで行っちゃいそうで。

とのことです。
やはり技術面、メンタル面の両方において安定感あるフォアを求めた結果このようになったそうです。
色々なプレーヤーを見ていくなかで、一定の傾向にあるのは
  • 最初はイースタンから教わる
  •      ↓
  • スピンをかけることを覚え少し厚くなる(セミウェスタンに移行)
  •      ↓
  • もっと回転が欲しくなって(ウェスタンに移行)
この流れをくむ人は数多い。
そしてここから、
  1. さらなるトップスピナーを目指すべくフルウェスタン
  2. カスカスな当たりになる、、もしくは安定感を求めたのに逆に安定しなくなり、セミウェスタンに戻って、そこで長期定着
このいずれかのパターンがグリップ変更推移として多く見られるケースです。

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(最初はこう教わるでしょ、、イースタングリップ)
逆に、テニスを始めたすぐ初期の頃からいきなり厚いグリップで、だんだん薄くイースタン寄りになっていったと言う人もいます。
先の前者よりは少数派とは思いますが、私もどちらかと言うとこの後者。テニスを始めたときは右へならえでイースタンから握り始めたものの、すぐに極厚なグリップになり変わりました。
まあイップス発症がなければ今でもフルウェスタンだったかも知れません。
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最初から長いキャリア中ず~っと同じ握りでテニスを続けている人はそうそう見かけません。どうしたって細かいマイナーチェンジを繰り返しているはずです。

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(フェデラーのフォアのグリップ、、左は2007年あたりかな。右はここ数年くらい。最近のほうがちょっとだけ厚いかも)
レジェンドでさえ、極微妙に厚く・薄く変更はしているはず。
世界のトップでしのぎを削り合っている彼らの場合、如何にして勝つかを前提に試行錯誤はしているものと思われます。
 
 私たちがグリップ・握り方を変えようとするもっとも大きなきっかけはなんでしょうか。
  1. 球種を変えたくなったから
  2. 面感覚がわからなくなったから
ぶったぎり過ぎじゃないかと思われるかもしれませんが、思いっきりざっくり分けるとこの二つだけに要約されます。

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そしてほとんどの人は1.の理由から選んでいるはずですね。
1.『球種を変えたくなったから』が理由の場合
  • スピンを増やして安定感を求める(グリップを厚くする派)
  • もっとスピンを増やして高くバウンドさせ、攻撃的に攻めたい(グリップを厚くする派)
  • リスキーでも球速アップで攻撃的に攻めたい(グリップを薄くする派)
  • 細かいタッチで勝負したくなった(グリップを薄くする派)
このように、別に今の状態でテニスができないほど困っているわけではないけど、更なる飛躍のためにグリップ変更を試みるといった感じでしょうか。
これは変な方向に突き進みまくって、取っ散らかっちゃわなければ前向きな改善です。

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かたや2.のケース
面感覚を失ったから、、つまりイップスがそれにあたります。

 

1.とは全然逆ですね。極端な例ではありますが現在、テニスが立ち行かなくなってしまったためにグリップ変更を余儀なくされたというケースです。
大抵は私と同じく厚いグリップ→薄いグリップに変更する人のほうが多く見かけます。
 
極厚グリップはけっして悪いことではありません。
しかし理由は定かではないんですが、ある日突然面感覚を失いやすいのが厚いグリップというのが指導者目線では何となく定説・傾向としてあるらしく、結果イップス発症もしくは絶不調をもたらすということが多いようですね。
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グリップは非常に大事な要素です。
ボールと自分の手を結ぶのがラケットであり、本来であればそのボールを捕らえる面感覚をあえて変更する必要はないはずなんです、、思っているより影響が大きいからです。

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ちょっとグリップを教わって
『あ、なんかフィーリングいいかも👍』
『ボールの質が上がったヨ』
と思っていても、いざゲームになると全然使い物にならないというのは掃いて捨てるほど事例あり。
一定期間プレーの質が落ち込むことを承知で改善活動に取り組む覚悟が必要、、なので『本当に変更しないといけないのか』を先に見定めて取り組んだ方がいいんでしょうね。

 

私自身今のスタイル(何度も登場・スライスマン)に満たされない面もあります。
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どこか心の中に『バシーンッ!!』と打ち込むかつての自分(安定感は抜群になかったけど💦)を取り戻したい気持ちは常に残っています。
しかしそうはいってもテニスは成立させられない、ラリーが続かないとあっさり負けるし、これほどつまらないスポーツもありません。
 
トータルでテニスを築いていくためにも、グリップが移り変わるのは仕方ないことだと言い聞かせ飲み込んでいます。