こんにちはstelliterです。
先日先輩のラケットをお借りして18×20のストリングパターンの良さをお伝えしました。
では普通のストリングパターンである16×19(たぶんこっちが普通だと思う)と結局どっちがおススメなのかを自分なりにまとめてみました。
なお、以降の文にて省略のため
- 16×19に加え、16×18や16×20といったメインストリングが16本(縦糸が16本)のパターンをOP(オープンストリングパターン、隙間が大きく開けてるって意味でしょうね)
- 18×20に加え、18×19といったメインストリングが18本のパターンをDP(デンスストリングパターン、隙間が小さく細かいって意味ね)
チョイチョイこのように表記させていただきます、、なんかカッコいいよね(笑)。
それではいってみましょう。
❝16×19(OP)と18×20(DP)どっちがおススメなのか、、珍しく先に結論❞
今回はstelliter記事にしては珍しく先に自分なりの結果をお伝えします。
16×19(OP)でしょう。
上記過去記事にて18×20(DP)の良さは何となくお伝えしましたから、今回はこのOPの良さプラス、DPに対する優位性も同時に触れていきたいと思います。
❝16×19(OP)のイイところ❞
まずはOPの良さを挙げていきたいと思います。すべてDPに対してのメリットとして考えております。
- スピン性能が高い
- パワーがある・アシスト性が高い
- 同じストリングテンションでも柔らかく感じられる(ホールド感がある)
- 全体的に優しいラケットと感じられる
ざっと考えてこの4つは鉄板ですね。と同時に非常に大きなメリットであると思われます。
(1.スピン性能が高い)
DPに対するOPの優位性として最も大きく寄与しているのがこの『スピン性能』です。後述もしますが、やはりオープンなストリングパターンは我々アマチュアプレーヤーから見るに、ボールを引っ掛けている・食いついている感覚がDPに較べはっきりしています。
事実、同じスイングスピードで打球しても、DPよりもOPのほうが回転量が豊富。しっかりボールがベースライン付近で落ちていることも体感できることでしょう。
(2.パワーがある・アシスト性が高い)
追い込まれたときなんかは本当に助けられるのがこのOPの良さです。ワイドに振られてなんとか追いつき触れることのできたボールを
『あ、、今の返せた??』
と助けられる場面が多いものです。
(OPラケットの代表、、王者ピュアドライブ)
また少ない力でボールに威力を与えられるのもOPの優れた点ですね。
(3.同じストリングテンションでも柔らかく感じられる)
例えばOPラケットとDPラケットを同じ50ポンドで張り上げたとしても、打感は全然別物。明らかにOPのほうが柔らかい手応えに感じます。
つまり『ホールド感がある』。
(左はめっちゃ極端なオープンストリングパターン、、縦糸14本って💦)
ボールを加えこむストリングの隙間がDPに較べやや広いものですから、ストリングの動きが直接手に伝わりやすいんです。
しかし人間の能力ってすごいですね。やや広いとはいっても、実際は1~2mm変わるかくらいの違いでしかないというのに、これほど明確に体感できるわけですから。
(4.全体的に優しいラケットと感じられる)
上記までで何となくほとんどを表していますが、つまりはラケットトータルで見てDPに較べて
『優しいラケット』
と感じられるのがOPラケット。アシスト性が高く、少ない力やゆっくりなスイングスピードでもしっかりボールに回転をかけられる。
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どうでしょう、これだけでもOPがもたらすメリットは計り知れませんね。
❝16×19(OP)のイマイチなところ❞
- ストリングが切れやすい
- ストリングがズレやすい
- コントロール性がやや落ちる(?)
正直これくらいしか思いつきませんけどね。
1.と2.は想像どおり、ストリング同士の間隔が広いからボールが食い込むことでストリングが動きやすい、、ということは
- ストリングがズレやすい
- ↓
- 擦られる量も多い
- ↓
- 切れるのが早い
この度合いがDPより顕著であるというくらいです。
3.に関してはメリットの裏返しです。
(アシスト満点でコントロール性もよいEZONE)
パワーはあるけどその分制御が利きづらいということなんですが、これは次項にてなんとなく弁護に回りたいと思います(笑)。
❝上級者はOPよりDP好き?OPはコントローが落ちるのか?❞
でもコントロール性は18×20(DP)の圧勝でしょ??
こういう意見もたくさんありますね。
たしかにその要素も含み、DPは実際前回記事でもお伝えしたとおり『玄人』のような上級者に好まれる傾向もあると思います。
(DPラケットの代表格、ウィルソンBLADE)
アシスト性はまあおいといて、DP独特の『ガツン!』というはっきりした打感・手応えがコントロール性を高め、実際狙ったところに飛んで行ってくれる。
ボールが暴れにくいと表現すればいいでしょうか。
またOPのように引っ掛けてスピンをかけるというより、ボールを板で潰してスピンをかけるといった上級者ならでは(力自慢は上級者でなくとも)のスピンのかけ方を実現しやすいという面もあります。
まあこれはこういった『使い方』ができる人ならそうなんじゃない?という視点ですね。
かたや柔らかくアシスト性の高いOPにはOPのコントロール性能というものがあります。先にお伝えした、『苦しい場面で返球してくれる』『少ない力でボールを飛ばせる』といった特性をコントロール性に転換して考えることもできますから。
なので逆にこちらを上手く利用する上級者はOPを好むだろうし、また私のような中級プレーヤーは言わずもがなOPのラケットの恩恵にあずかる人が多いはずです。
❝勝てるラケットはOPとDPどっちだ❞
最初の結論と同じですね、OPに軍配だと思います。
ゲームに勝つにおいて重要だと思う、、
- サーブ力(単に威力だけではなく、回転量や確率など総合的なサーブ力ね)
- ディフェンス力
この二つの要素を補いやすいOPラケットはプレーヤーのパフォーマンスを上げやすく勝利に大きく貢献します。
DPが持つ、ピンポイントにコースを狙えるコントロール性能は確かに魅力ではあります。しかし極端に言えばそれだけ『厳しめのラケット』ともいいかえられます。
ガシャ当たりを含む返球率の低下は軽視できないですからね。
なのでどっちが勝てるラケットのストリングパターンなのかと言えば私はOPの方だと思います。
❝じゃあプロはどっちを使っているのか❞
前項で述べたOPのほうが勝てると思うというのはさておき。
(フェデラーもOPラケット)
では我々レベルでは考えられないほどのスイングスピードとスキルを持ち合わせるトッププロたちはどちらのストリングパターンを自分のラケットに採用しているんでしょうか。
メンツから少し過去のATPランキングとなるようですが、TOP100の中で判明している範囲での集計結果は
OP:32名
DP:14名
100名中約半数の48名のなかですが、倍以上はOPラケットを採用しているようです。
彼らの場合、PJ(ペイントジョブ、見た目だけ市場のラケットで中身は違う)のケースが多いですから、このデータがずべて正しいものかどうかは微妙ですが、トッププロでさえもOPのラケット特性を活かしてプレーしているんですね。
もう少しだけDPも多いかな~と思っていましたが、しかしこの数値比率はOPラケットを使用していることのほうが圧倒的に多い我々アマチュアプレーヤーからみれば十分なシェア、、さすがはトッププロです。
❝テニスラケットの楽しみ方はそれぞれ❞
それぞれのプレーヤーにベストマッチな飛び、スピン性能、コントロール性、打感などは様々な事でしょう。
なので一概に言い切れるわけもないのですが、今回は16×19のオープンストリングパターンのラケットのほうが我々一般プレーヤーにはメリットが多いのではないかと私見を伝えさせていただきました。
かなり一般的な内容であったかと思いますが、うなずいていただけることもあれば『それはちっと違うな~』という意見も御有りかと思います。
最終的に何を気に入り、楽しむかは個人の趣向ですからね。