こんにちはstelliterです。
直近のオフで最近ちょっとだけ続いていた連勝が9でストップ。
お相手が強かったと素直に負けを認めました。
さて今回はこの負けた際の敗因語りについてちょっと考えてみたいと思います。
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勝ったゲームも負けたゲームも本人なりに思い当たる要因はありますよね。
そしてそれを自分の中でどれくらいかみ砕いているのでしょうか。
一般的には
- 練習通り安定したフォームを再現できていたか
- 相手の調子は良かったか・悪かったか
- 判断ミスはなかったか
- 作戦は立てていたか、遂行できたのか
などなど、このように振り返りを行ない、勝った負けたの原因をよく考えてみようと推奨されることが多いです。
(過去の自分ながら結構深いこと書いていた💦)
今回は特に負けたほうに偏らせた内容ですので、敗因を中心に話を進めます。
トッププロが敗戦後のカンファレンスにて、よく『今日は何が原因で負けちゃったの?』
と聞かれたときに、
フィーリングが良くなかったね
相手がこちらより良かったから仕方ないよ
ちょっと途中からナーバスになってしまった
このような回答をしているのをよく見かけます。
(これは逆に結構珍しい、ナダルのサーブに言及した敗因語り)
トッププロの敗因語りにしてはどこか具体性に欠け、あいまいな言い方に感じられませんでしょうか。
でもこれも本音なのでしょう。
長いゲームの中でミスが増え始めたときなど、少しは細かいプレーを考えることもあるかもしれませんが、基本的には戦局やメンタル面、フィーリングに意識を向けている。
気持ち次第とまでは言い切りませんが、フォームや打ち方など技術的なことは試合中ほとんど考えていないってことです。
でもね、、こんなもんなんでしょう、敗因を本人に語らせようもんなら。
これほど参考になることはありません。
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逆に我々ならどうでしょう、、
フォアの打ち方が安定していなかった、スピンも足りてなかった
サーブのトスが安定していなくて確率が悪くダフォが多かった
風が強くてやりづらかったなぁ
もう少し突っ込んで具体的ですね。
失点に繋がった直接的な部分をついつい細かく分析してしまう。
とかく技術途上な私たちです、これはこれで課題が明確となっていればいいんでしょうけどね。
しかし、負けた原因がなんであったのかをよ~く考えてみれば少なくとも私の場合は
『うん、、リズムが良くなかったな』
『終始ボールを上手く捌けなかった』
『相手がこちらにボールを捌かせてくれなかった』
『つまり相手が強かったワ』
ほぼほぼこの4点に行き着きます。
ん?サーブは?
とゲームにおいてもっとも重要な自分起点のサーブに関して触れていないように見えますが、私はサーブもこの『リズムが良くなかった』に入れ込んで考えています。
話しを戻して、中でもこの、
『なんかボールを上手く捌けなかった』
これに尽きると感じます。
調子が良くなかったとも元からヘタクソともどっちともとれる。
そう、これでいいんですよ。
『単にヘタクソだった』
負けた理由のほとんどは相手より上手くボールを捌けなかった。ゲームを支配するに至れる自分ではなかった。
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トッププロはカンファレンスで多くを語りません。
特にナダルなんかは
相手が良かった、自分は足りていなかったよ
これくらいしか基本的に語りません。
記者がもっと突っ込んだ質問をしてくる場合はさすがにもう少しゲームを振り返りもしますが、自分からは基本的に足りていなかった自分と、良かった相手の両面しか話そうとしませんよね。
そしてその後すぐさま練習コートに向かう。
足りてないんだから練習しよっと🎾
どうでしょう、、この一見深くない思考が自分を余計な方向に振り回さない、上達への最短距離に向かわせているように思えませんか?
『○○がよくなかっただけ』
足りていないんだ、、だから練習しようという非常にシンプルな思考。
素晴らしいの一言、勉強になります。