こんにちはstelliterです。
以前にラケットの寿命に関する記事(随分と遠い昔のように感じる)を投稿しました。
今日はそのラケットの寿命についての内容で参りましょう。
ラケットは2、3年で劣化してくるからね~
コシが抜けてるよね、だって飛ばなくなってるもん
俺は1年で買い換えるよ。見た目は変わらないけど中折れしてくるからね
一方では、、
ラケットなんか10年くらい平気で使えるよ
そんな壊れないでしょ?ウッドラケットじゃないし、なかなか劣化なんかしてこないよ
色々考え方もありますね。
前者と後者、随分と大げさに二極化して表現しました。
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まずは前者のほう、
こういう方たちはラケットに対する『妄想』が鋭いんじゃないのでしょうか。
これは『妄想=こだわり』によるものが大きいです。
前者の中でもラケットが中折れしているというのはどのように判断するのでしょうか。
私は仕事柄、金属素材に対する知識はそこそこ一通りは備えているつもりです。
何かしら素材が目に見えない損傷をしていないかどうかを調べる術はあります(浸透探傷、磁粉探傷試験)。
カーボン(炭素)もある種金属です(グラファイトの場合は正式には『黒鉛』)。
なのでカーボン繊維を主材とするラケットに対してもこういった試験機器が存在するのでしょうが、しかしそこまでしてしかわかり得ないラケット内部の損傷を果たして生身の人間が判別できるものでしょうか?
外観的に明らかに割れてる・折れてるラケットなら打感にも表れるかと思いますが、例えば新品で買ったラケットを少なくとも毎週使い続けるという状況において、このようにラケットの経年劣化を感じられるというのはなかなかスゴいこと。
本当にラケットが中折れ(目に見えないヒビなども)している・していないは別として、このように変化を感じるいうのはよっぽどラケットに対する感覚が鋭いのですかね。
ただ、、
ラケットの寿命なんか1年くらいっしょ?
という方の中には
- 本当にめっちゃくちゃなスイングスピードで常にハードヒットする剛腕の持ち主
- しょっちゅう怒りに任せラケットを地面に打ち付ける癇癪持ち
こういうぶっ飛んだ人もいるかも。
いずれにしても、こういうこだわりが強いというか『ちょっとおかしなヤツ』がいるもんです。
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かたや、、
ラケットなんか、何年でも使えるよ
じゃあ未だにグラファイト使ってる人とかどうなるのよ
このような物持ちのいい後者たち、、私も実態はともあれ当然この後者側の人間です。
だいたい、1年やそこらでダメになってしまうような不安な道具に何万円も使ったり(俺は払わないけど)するようなスポーツは出来ればゴメンです(笑)。
以前に私が逆立ちしても勝てないとお伝えしたHさん。
初めてお相手いただいたときから、未だ変わらずYONEXのRDS001(たぶん98インチのほうだったかと)を使用されています。
RDS001は確か2005年発売、つまりもう16年も前。いまや立派な高校生ですよ(笑)。
見させてもらうとグロメットももうかなり割れていて、なんとかストリングの張り上げはできるといった様子。
(Hさんのはもっとヤれてたかも)
色々とメンテナンスにご苦労されているのではないかとご本人にお尋ねしたところ、
これが一番自分に合ってるんですよね~、もう変えられないです。
と相当愛着をお持ち。
Hさんはタッチセンスも兼ね揃えていますが、基本的には強くボールをヒットするタイプ。毎球ごとラケットにもしっかり負荷はかかっている。
おそらく10年以上使い続けているであろうラケットですが、Hさんほどの上級者のプレー要求にも対応できているというわけです。
(相変わらずいいオンナ、チャン・ワン)
用具契約を無償で得られる契約プロなどであれば、確かにラケットは更にハードな環境下で使用されるはず。
なので毎年、いやそれよりもっと早くラケットを取り替えるというケースがあっても理解できます。
加えてプレーに対する用具の変化に気付く能力も我々より遥かにセンシティブなことでしょう。
しかしそのプロセスが私達レベルのプレーヤーにも当てはまるとは到底思えません。第一そこまでラケットに対して衝撃を加えられないプレーヤーのほうが多いハズです。
先入観で『もう寿命だな』と思い込んでいるだけに過ぎないのではないでしょうか。
こだわりがあるから寿命だと思い込み、だからもう買い換えたほうがいいんだという自分にとって都合のいい解釈をしている可能性もありますね。
何がいいかなんてわからんものですがね、しかし先のHさんまではいかなくとも、出来れば道具は長く愛着を持って使い続けたいものです。
その割にキミしょっちゅう変えてないラケット??
と言われれば
俺は家内以外はしょっちゅう変えちゃうから🤭
とお返しするのがやっとかな。