脱中級テニス🎾さらに脱力しないフォアハンド:このプレーヤーに学べ!女子編

こんにちはstelliterです。

前回は「脱力しないフォアハンド」の男子編をお話させていただきました。

stelliter.hatenablog.com

今回は女子選手から一人代表して選ばせていただきました。

前回のアンダーソン選手よりさらにシンプルなフォアハンドですので必ず我々中級のアマチュアプレーヤー(今回から愛好家という表現はやめます、ダサいからww)にとっては大いに参考になると思います。

またまたアイキャッチでバレてるとは思いますが、前回同様意外と思われるプレーヤーです。

それではいってみましょう。

 

<お手本なフォアハンド㊛:ユージニー・ブシャール>

私的女子プレーヤーでおススメしたいフォアハンドの持ち主、、

ウージニー・ブシャールです(ユージニー??)

シモナ・ハレプ、ユージェニー・ブシャールが一回戦で敗退! : テニス ...

ja.wikipedia.org

やはり意外と思われたかと思います。

ではブシャールのフォアハンドを見ていきましょう。

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どうでしょう、前回のアンダーソン以上に何も味付けなし、シンプル極まりないフォアハンドです。

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前回も登場したキリオスと比較してみましょう。

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どうでしょう。

男子と女子ですからスイングスピードなどはさておいて、やはりキリオスと違いまったく「回内運動」を使っていません。

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生身の人間ですから少しは動きますが、やはりギュっと腕を固めてそのままラケットをボールにぶち当てています。

<脱力しないフォアハンド:ブシャール連続写真>

①テイクバック

非常にナチュラルです。

女子選手は上に回し気味でテイクバックします。

その際ラケット面は上に向きがちになるのですが、ブシャールはそれが少ない素直なテイクバックです。

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②トップ位置

トップ位置の高さは標準的です。

しかしブシャールはこのトップの位置での待機時間が他選手と較べて長いです。(ように見える)

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③フォワードスイング

そしてそこからほとんどラケットダウン(ラケットヘッドが打球位置より下がること)せずほぼ水平移動でまっすぐボールに向かっていきます。
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④インパクト後

そしてインパクト後のフォロースルーでも比較的ラケット面を返さずキープしている時間が長いですね。
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アンダーソン同様脱力なし、、肘がまっすぐそのまま出てきてフラットドライブ気味にボールを打ち抜いています。

おそらくインパクトの瞬間を「捕らえた!」と強く感じられているのではないでしょうか(強く打球しようと意識しているわけではありません)。

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ブシャールは女子選手の中でも身長は低くはありませんがどちらかというと華奢な部類です。

その細めの腕を目いっぱい使ってラケットを保持しているのだと思います。

<特筆:ボールを迎え撃つ意識が高い>

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他の選手と較べると、トップ位置からのフォワードスイングにかかる前のラケットの「タメっぷり」がビタ!っとしていて

「さあ来い、打つぞ!」という姿勢がすごく感じられるフォアハンドです。

先のキリオスの動画ともう一度比較していただきたいですが、キリオスはトップ位置からフォワードスイングにかかるあたりでラケットが弧を描いて降りてくるように、

「終始動いて」います。

フォワードスイングに至る直前までラケットヘッドが相手側を向いています。

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強烈な「回内運動」ですよね。

彼のセンスの高さがうかがえますが、真似するのも大変です(笑)
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かたやブシャールの場合、トップ位置の前後の動きが単純な「往復運動」に近く、いったんラケットが止まる時間があります(ように見える)。

ボールという的に照準を定めるという意味で非常に効果的、かつ誤差の生じづらいハンドワークだと思います。

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後でも述べますがこの傾向は女子選手に総じて共通していますね。

ブシャールの場合その傾向がより強いです。

<ちょっとこの人に似てるかも>

アガシですね。

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特にテイクバックあたりはそっくりです。

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グリップの握りがブシャールのほうが厚めなので、やや現代的なスイングに見えますが、それでも良く似ていますね。

腕をガチッと固めてそのまま振り出し、インパクト後もラケット面を長く保っているところ(ラケットを早く返さない)も共通しています。

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<なぜブシャール??>

(実は悩んだ)

女子選手のフォアハンドのお手本といえばセリーナやハレプなど他にもいます。

WTAのトップ選手のフォアハンド動画(後述します)などいろいろ探していて、偶然先のブシャールの練習動画を見つけたんです。

「これはお手本!(成績はともかくww)」

と女子代表の最有力候補とし、のち今回記事に採用しました。

実は正直なところ、ハレプとすごい悩みました。

Halep Recovers Then Routs Kuznetsova in Montreal - Tennis Now

彼女のフォアハンドも大変素晴らしく、特にスイング全体の力感やインパクトでのボールに対する当たりの強さなど、ブシャールより「脱力しないフォアハンド」を地でいっています。


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しかし最後はテイクバックの形(ハレプはやはり女子特有の上回し)とやや大きいスイングワークがポイントなり、今回は脱力しないフォアハンドに必須な全体的シンプルさでブシャールを選びました。

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(もう少し頑張れブシャール)

2014年の全英準優勝以降、かなりパっとせずランキングも急降下、

「もう彼女は終わった」などと揶揄されているブシャール。

フォアハンドの質そのものはとても高く、かつテンポのいい攻めのテニスを展開するのですが、精神的な面でやや不安を抱えているのか、とにかくムラが多くランクアップにつながっていません。

コート外での話題には事欠かないビジュアル先行な彼女ですが、せっかく私も「脱力しないナイスなフォアハンド」と取り上げさせていただいてますし、もうちょっと頑張ってほしいところです。

<脱力しないフォアハンドは女子選手のほうが参考になる>

前回記事の大型男子選手は器用な選手が少ないとお伝えしましたが、これは女子選手にも共通しているように思えます。

大型男子選手と比較して動きはダイナミックですが、やはり器用でテクニカルなプレースタイルの女子選手というのはやや少ないのではないでしょうか。

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上記WTAのトップ20選手のフォアハンド動画でわかるように、男子選手と比較してとてもシンプルです。

トップ位置からフォワードスイングにかけては回内やラケットダウンなど余計な腕の動きが少ないですよね。

男子に比べて非力であることから、それをカバーすべく結構キッチリラケットを保持して振っているというのもその印象を濃くしています。

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以上のことから我々アマチュアプレーヤーは、男子選手よりもむしろシンプルなフォアハンドを実践している女子選手から学んだほうが上達の近道なのかもしれません。

<まとめ>

前回に引き続き女子のブシャール選手のフォアハンド、、むしろ男子選手よりも参考になりますね。

身体能力的にも男子のトップ選手に及ぶはずもない我々アマチュアプレーヤーですから、なおさら学ぶべきところは多いかもしれません。

 

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