『考えすぎ』なテニスの技術：完璧を求めているわけではなく、皆安心したいだけなんだろう。

こんにちはstelliterです。

例えば皆さん、横から人がテニスしているのを観て

簡単そうに見えるんだけどなぁ・・・

と思える瞬間ってありませんか？

ただ飛んでくるボールを相手コートに打ち返す。

たったこれだけなのに、テニスに関する動画・技術書などは世の中に溢れかえっている。

そしてそのぶんだけ、いろいろな方法論、考え方、テクニックが存在する。

コート内でボールを打ち合う、、ただそれだけなのに何故あれほどウンチクをたれる、そして考える必要があるのかとついつい思えてしまいますよね。

あくまで印象の話であって、テニスはけっして簡単なスポーツではない。

私自身、身をもって重々承知していますし、だからこそ技術にこだわること自体はとてもいいことだと思います。

しかし私も含め、過剰になりすぎるのはいかがなものでしょう。

特に日本人に多いと言われますよね。しかもその中でも真面目なタイプ、、、そう私ですね、ホントですよ(笑)

よく『イップスになる人は真面目なタイプの人が多い』っていうじゃないですか。

これは完ぺき主義な人が陥りやすいとよく表現されます。

しかし、一見的を得たようにも感じますが、実は当の本人はそこまで完璧を求めているわけではないんですよきっと。

ちょっとくらいミスしたって特段気にしているわけでもないんです。

じゃ、なぜそこまでこだわりが強い風に見えるのか、、技術に対し熱心に映るのか。

それを私は

『安心したいから』

これがかなり当てはまるのでは、、と感じています。

安心したいってなに？？

安心したいというのはつまり、、

こういう風に打てばきっと大きくミスすることはない

これを意識すれば安定したプレーが出来る

つまり何か特定の要素を自分の意識下においてプレーすることによって、それを『心の拠り所』にしたい。

だから何かを常に求めている。

逆にこれを全く意識しない人からすれば

やだ～、なんか宗教チック💦

そんな迷信みたいなもの、テニスではありえないんじゃないの？？

このように感じられるのではないでしょうか。

はっきりいってその意見、、

『めっちゃまっとうですね👍』

実際はただただ何かしら技術的裏付けに頼りたい、、安心したいだけ。

だから最初は新しい何かの取り組みに対し、よいフィーリングを感じても、ほんのちょっとのミスを『ほころび』と感じてしまい、疑心暗鬼になる。

www.stelliter.info

そしてまた何か新しい別の受け皿を探し始める。

心の余裕のなさが伺えますよね。

こういったところが一見

あの人は完璧主義だから大変そうだ💦

なんて印象を与えるんでしょう。

－－－－－－－－－－－－

ちょっと余談ですが、『泣き虫愛ちゃん』こと卓球の福原愛さんが幼き日、ご両親（というかお母さんか）に練習の際に徹底的に絞られていた頃の映像。

youtu.be

（サムネが笑っちゃうけど、いい動画ですよ。途中からですがぜひご覧ください）

実際はお母さんに絞られていたというより自身のほうから『練習を続ける！』と駄々をこねている。

執念ですね、、この年齢で。

そして泣きながら何度も何度も同じ練習を繰り返している。

どうでしょう、、この時の愛ちゃんは『練習して強くなりたい』とは思っていても、、

『何かの技術に頼り、安心したい』

なんて思って練習していたのでしょうか。

微塵もそんなことは考えていなかったはずです。

のちに世界のトッププレーヤーに上り詰める福原愛選手（元選手か）。この頃から才能あふれる卓球感覚もさることながら、強靭な精神をすでに兼ね備えていたんですね。

－－－－－－－－－－－－

時々思い出す、この愛ちゃんの幼少期の映像（実際は過去に📺で観たのですが、この映像ではなかったかもしれませんが）。

話をテニスに、、そして我々レベルに戻って置き換えた場合、あまりにも私たちはいろいろと『考えすぎ』だと気づかされますね。

一心不乱に物事に集中した時こそ一番何かを得られている時間なはず。

なのに、

遠回りしたくない！

当時の愛ちゃんと違って、俺達にはそれほど時間もない

と、どこか言い訳じみた理由を並べ立てて、結果何か特効薬を求めることに熱心になりすぎているような気がします。

上手くお伝えすることが難しいのですが、実は我々はテニスにおける

『相手コートに打ち返せれば永遠に負けることはない』

という大原則にのっとって考えた場合、往々にして

『考えすぎ』

なのかもしれませんね。

幼き日の愛ちゃんの姿、、今でも忘れられませんし、忘れてはならない。