こんにちはstelliterです。
先日YOUTUBEをみていると何故だか私へのおススメにこの、、
『ボルグVSマッケンロー 1980年ウィンブルドン決勝』の第4セットタイブレ動画が上がってきました。
もちろんこの試合の結果は知っていたし(フルセットでボルグの勝ち)、確か観た記憶もな~んとなくありましたが、せっかくおススメいただいたので
ちょっともっかい観てみっか。タイブレだけだし
と思い、あらためて観返してみました。
今観てもなかなか面白い、、しかもタイブレだけっちゅうのに22分と尺のある動画。
で、その中で興味を惹かれた点を少し記事にしてみました。
それではいってみましょう。
❝1980年ウィンブルドン決勝:ボルグVSマッケンロー❞
テニスの長い歴史の中でも屈指の名勝負に語り継がれるこの試合。
2017年には実写映画化され大いに話題となりました。
(よく似た二人使ってるよな~この映画)
で、それはさておきこの試合の第4セットタイブレークにおける22分間、18-16と2人併せてなんとタイブレのみで34ポイントも争う大接戦。
これ普通のゲーム換算なら4~5ゲームくらい消化している非常に長いタイブレークでした。
結果このタイブレはマッケンローが奪い、歴史的一戦はフルセットに突入するのでした。
で、このタイブレ動画、なかなか当時を表した、、のか知らないけど
テニスキャリアの浅い私でも
『あ、そうなんだ~』
と新鮮に思った点がいくつかありました。
❝ボルグVSマッケンロー戦気づいた点その①:ボール、、まだ白い❞
まずはすぐに気が付いた、、
あれ??ボール『白』くねえか??💦
その昔はテニスボールもすべて白かったのは往年のプレーヤーなら周知の事実。
でも随分と前から黄色いボールにとってかわった(1972年頃だそう)のですが、何故1980年のこの試合のボールは白いんだ??と思って調べると、ウィンブルドンのみ1986年まで白いテニスボールを使用していたんですね、、知らなかった。
(これは1984年のウィンブルドン、、まだボールが白いです)
アップ動画の色合いで白く見えるだけなのかと思いました。
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これやっぱり違和感ありますよね~、なんかソフトテニスみたい。
❝ボルグVSマッケンロー戦気づいた点その②:ウェア、思ったより『派手』❞
これも周知でございますが、ウィンブルドンは出場選手に
『ウェアは白一色!』
これで統一されています。
ウェアだけにとどまらずシューズも帽子もすべて白(なぜかヘッドバンドは色付き使ってる選手もいるけど)。
年々その規制は厳しくなり、ソックスのデザインやブランドロゴのワンポイントの大きさや、下着の色映りまで指摘されるなど、『ちょっとやりすぎじゃない??』と選手からクレームが来るほどとなっています。
しかしどうでしょう、このボルグとマッケンローのウェア。
今に較べるとストライプの色使いやその大きさなど、ふんだんにあしらわれているような。
特に白に配慮したって感じでもねぇよこれじゃ💦
普通の大会と変わらんくらい
と思われるほどの規制の『緩さ』
おおらかな時代だったんですねぇ。
❝ボルグVSマッケンロー戦気づいた点その③:マッケンロー、サーブのグリップ短けぇナ❞
これはウィンブルドン関係ないですが(笑)
この写真の通り、マッケンローのサーブの時のグリップ、、どうです。
めっちゃグリップエンド余してませんか?
指2本分くらいあるんじゃないかというほどの余らせぶり。
これではどうしたってスイングスピードの面で不利であると想像されるのですが・・
もしかして時代を反映しているのか?
と思ってボルグのサーブのグリップを拝見するにですね、
全然余していない。
なんなら小指がグリップ外に出るんじゃないの?というくらい現代的なグリップでありました。
マッケンローと言えばその天才的なタッチセンス溢れるボレー技術に加えて、極端なクローズドスタンスから放たれる強烈サーブも売り。
当時としてもめちゃめちゃ速いサーブというわけでもないですが、通常のポジションよりちょっと外側から広角に打ち分けるスライスやスピンサーブ。
のちのボレーで仕留めるおぜん立てとしては十分すぎるほどのビッグサーバーでした。
なのでこのマッケンローのサーブのグリップは意外。
これであのウッドラケットであれほどのサーブが打てるんだから。
天才中の天才であること疑いなしです。
❝ボルグVSマッケンロー戦気づいた点その④:ボルグ、、ボレー上手いじゃん、そして転んでも『超冷静』❞
ボルグと言えば『トップスピンの元祖』と言われるほどそのストローカーである印象が強いですが、実はサーブ&ボレーもかなり積極的に行う選手でした。
特にこのタイブレ動画ではほとんどサーブ&ボレーで前にでる、、、セカンドサーブでも前に出る。
意外ですよね、、そして結構上手い。
以前、『ファミリーテニス』という往年のテニスゲームを少しだけご紹介したことがありましたが、その中でのボルグのボレースキル設定は『激ヘタ』扱いだったのがウソのよう。
やはり球足の速い芝では彼もサーブ&ボレーの有効性をふんだんに活かしていたようです。
そしてこの8分30秒あたりからのボルグのサーブのシーン。
マッケンローに『お返し』とばかりにパッシングの逆襲にあって、何とか飛びつき触りはしたものの、もんどりうってコケた直後のボルグの立ち上がりの早さと冷静さがちょっと面白かった(笑)
なんでもねぇよナンデモ
といわんばかり。
サクッとサラッと・・
さすがはボルグ、、THE ICEMAN(氷の男)。
❝ボルグVSマッケンロー戦気づいた点その④:それほど退屈でもないスピーディなゲーム展開❞
かつてサンプラスが、この二人の若き日の熱戦をビデオで観た際の感想として
『レジェンド二人に対する尊敬の念は変わらないが❝スローモーション❞を観ているようだ』
と表現しました。
サンプラスと言えば近代スピードテニスを築き上げた最大の功労者の一人(あとはレンドル、ベッカー、アガシかな)。
特に90年代中盤以降のスピード化において最も後続選手たちに影響を与えたサンプラスがこのように表現していたことから、
まあ今のテニスに見慣れたらそうなるかなぁ・・
と思って今回のボルグVSマッケンロー戦を久しぶりに観てみると、、
いやいや結構速いやん💦
もちろん今の時代とは道具もフィジカルも球感も違うから、タメ線はれるとは言いませんがなかなかどうして素晴らしい。
見劣りするのはサーブとストロークスピードくらいで、他のボールへの追いつきや反応なんかは現代選手と較べてもそれほど遜色有りとは思えない。
さすがは当代のレジェンドお二人、、40年前ですよ40年前。
❝しっかり観て、いまだからこそ面白い名勝負:ボルグVSマッケンロー❞
(比較的最近のお二人、、すっかりいいおじさまでとってもステキ)
まさに映画のごとき『氷と炎』のぶつかり合い。
このタイブレのみでなく、フルセットで観ても相当見ごたえあります。
さすがは映画化されただけはある伝説の名試合ですね。
往年のファンの方々は久しぶりにどうです、、あらためて観ていただきたいですね。
ちょっとウッドラケット打ってみたくなるかも、、、ならねぇか(笑)