こんにちはstelliterです。
語るまでもないテニス界において歴史上最高のレジェンドである
ロジャー・フェデラー
皆さん異論無き事と思います。
そのフェデラー、これまでライバルたちと数々の死闘を演じてきましたが、私が『この試合のフェデラー、、最高にカッコイイ』と思ったベストな試合を今日はお伝えしたいと思います。
以前から記事にしたいキジニシタイと思っていました。
それではいってみましょう。
❝2011年全仏準決勝:対ジョコビッチ戦❞
『2011年全仏準決勝:ジョコビッチ戦』
これが一番私が
フェデラー、、お前カッコよすぎるよ!
と思った試合なんです。
そうなんだ~
と意外に思われたでしょうか。
皆さんであればどうでしょうね、きっとほかにもいろいろと候補があると思います。
- 2001年全英4回戦:対サンプラス戦
- 2008年全英決勝:対ナダル戦
- 2009年全豪決勝:対ナダル戦
- 2009年マドリード決勝:対ナダル戦
- 2009年全仏決勝:対ソダーリン戦
- 2009年全米決勝:対ロディック戦
- 2017年全豪決勝:対ナダル戦
- 2019年全英決勝:対ジョコビッチ戦
私もそれほど詳しくないのですぐには浮かばないんですが、このほかにもいろいろとありますよね。
なんか上記でいえば結構負けが多い。
そう、フェデラー様は負けもよく似合う(あ、カッコイイという意味でね)。
負ける姿も印象的ということはそれだけ強すぎるっちゅうことです。
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で、話を戻しまして、私がイチオシする2011年全仏準決勝のジョコビッチ戦。
これ9年前ですが、結構熱心なフェデラーファンの皆さんもご記憶にあったりしませんでしょうか。
このときほどフェデラーが神々しく見えた試合は他にありませんでした。
❝2011年ジョコビッチのツアー支配❞
2011年といえばこれまた鮮烈な印象の残る年でした。
それは『ジョコビッチ覚醒年』です。
2010年までのジョコビッチもフェデラー、ナダルというスーパースターに少し遅れを取っていましたが、ツアーNo.3として十分凄い選手でした。
そして2011年は年明けからそのジョコビッチが破竹の快進撃。
最初の全豪で3年ぶりのGS制覇(3年前の2008年も全豪)、その後全く負けなしの43連勝を記録していました。
43連勝の中にはマスターズ1000をなんと4大会連続優勝。
前年の2010年、これまたキャリアハイともいえる活躍を成し遂げたナダルとそのマスターズ1000の4大会すべての決勝で相まみえ、すべて撃破。
内2つはナダルのお家芸ともいえるクレーコートでの勝利でした。
4大会連続のマスターズ決勝すべてで同じ顔合わせというのもこれまた凄いことですけどねぇ。
そしてこの後もジョコビッチはすべて落とすことなく全仏の準決勝まで駆け上がりました。
そして運命の準決勝、フェデラー戦を迎えます。
❝かたや2011年、ここまでのフェデラーは❞
この年のフェデラーはジョコビッチとはやや対照的。めっちゃ調子が悪かったというわけでもないのでしょうが、年初のカタールでダビデンコを破って優勝して以来、なかなか決勝まで勝ち上がれない数大会を過ごしていました。
先に結果を書くとこの2011年、フェデラーは2003年より続いていたGS優勝がついに途絶えてしまった年。
1年トータルで見れば年間最終戦(ロンドン)やパリも獲ったことですし、年間勝率も84.2%(64-12)、、それほど悪い数字でもないんですがこれまでの彼のツアーでの活躍を考えると少しだけ寂しいシーズン。
『いよいよフェデラーもキャリア終焉を迎えるのか』
とささやかれました(実際は2008年にもナダルの活躍により同じことを指摘され始めていた)。
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話しを戻してこの2011年も年明けからジョコビッチとは3度対戦し、いずれも敗れています。
ジョコビッチが絶好調だったこともあり、この3試合でフェデラーはジョコビッチからわずか1セットしか奪えていない、まさに『完敗状態』でした。
❝そして試合:フェデラー、本気出した❞
いよいよ2011年全仏準決勝、フェデラーはジョコビッチとこの年4度目の対戦。
フェデラーは今大会、さすがに大舞台での強さを発揮。準決のジョコビッチ戦まで失セット無しのすべてストレートで勝ちあがってきました。
一方のジョコビッチも3回戦でデルポトロに1セット奪われた以外は順調に準決勝にコマを進めました。
下馬評はもちろんジョコビッチ優勢。そりゃそうです、この年ここまで1度も負けていないわけですし直近フェデラーに3連勝、ジョコビッチ有利と言われても仕方ありません。
しかし試合はふたを開けてみれば、フェデラーが準々決勝までと同様絶好調、、攻めに攻め立てる。
左右に鋭いショットの連発、遅いクレーであることなどお構いなしに得意の速い展開でジョコビッチを振り回す。
そして粘りもあるところを見せつけ、何度もジョコビッチの攻撃をしのぎます。
第一セットをタイブレで獲り、第二セットはさらにエンジンが加速、6-3でセット連取。
正直ここまでの展開を観て
おいおいこのおっさん(失礼!)、マジでジョコに勝つつもりかよ💦
と思いました。
まあもちろん当の本人は
あたりまえやがな、勝つで。誰やおもてんねん、ワシふぇでら~やで
と言わんばかり。
しかし第3セットはジョコも盛り返し逆に6-3で奪い返す。
そしていよいよ第4セット、第9ゲームで先にジョコがブレイクアップしSFSを迎えましたがすぐさまフェデラーがブレイクバック。白熱した試合は第1セットに続きまたもタイブレ。
タイブレ6-3でフェデラーのトリプルマッチポイントまで行きましたが、そこからジョコも粘り6-5、
んん、これはジョコの流れになってもおかしくない💦
という次のフェデラーのサーブ。
なんとここで一発エースで、はいオシマイ。
なんとも『らしい』というか。
『どないや、、久々にイワしたったで👍』と言わんばかりのフェデラー、最高にかっこいいガッツポーズと雄たけびで大仕事達成。
これでジョコビッチの年明けからの連勝記録は『43』でストップ。
私の内心は
フェデラー様、ナダルへの援護射撃アリガトー!!🙏
でした。
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もしこの準決勝、ジョコビッチが勝ち上がっていたとしたらおそらくこの後の決勝でナダルにも勝っていたのではないかと予想されていました。
つまりフェデラーは結果論ではありますが、この年のジョコビッチの
『年間グランドスラム達成』という近代テニスにおける歴史的快挙をもストップさせたということになったのです。
繰り返しになりますがあくまで結果論です(笑)
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で、のちの決勝は案の定ナダルにあっさり優勝カップを献上、、空気読むねぇ(笑)
❝予想外としか言えないフェデラーの『キレッキレっぷり』❞
だれもが決勝はこの年5度目のナダルVSジョコビッチ対決であろうと予想してた今大会。
試合前はともかく、始まってみたらやっぱり、
ここはジョコだろう、、さすがにフェデラー勝てないよねぇ
とちょっとあきらめムードも漂っていましたから。
しかし終わってみれば
おれが誰かわかってんの?ふぇでら~様よ?
と貫禄の勝利。
本気出しゃ最強ジョコもオーバーパワーするフェデラーにさすがにこの時だけは
し、死ぬほどカッケ~わアンタ💦
とシビれた、私イチオシの試合。
YOUTUBEではフルマッチ版はちょっと見当たらなかったのですが(前はたしかあったと思った)、短縮版、少し短縮版といろいろアップされています。
とにかくぜひ一度観ていただきたい。
『私も観たよ~』という方、、もう一度観てください。ファンもアンチも再びフェデラーにシびれさせられること間違いない名試合です。