こんにちはstelliterです。
ここ数年シングルスに特化した活動を通じ、思っていたことなんですが、、
「デカラケ使用のシングルスプレーヤー」
これってかなり見かけませんよね。
今日はちょっとそのあたりついて考えていきたいと思います。
それではいってみましょう。
❝デカラケのシングルスプレーヤー、、なぜ少ない??❞
オーバーサイズラケットを使用しているシングルスプレーヤーって、プロアマ問わずその絶対数って少ないですよね。
先日主催オフのシングルスにてご参加いただいた方が珍しくHEADのインスティンクトのオーバーサイズラケットをお持ちでした。
珍しいなぁデカラケでシングルスやる人って
と思っていたと同時に
しかし肝心の腕前は大丈夫なのかい??
と失礼ながらちょっと不安もあったのも事実です。
しかしお相手いただくと、全く余計なお世話、、とてもお上手でした。
お話を伺うに、東京でも激戦区である江戸川区ではシングルスの本戦に何度も進出されている方。
そこへ行くとわたしは本戦はおろか予選すらおぼつかない格下ですからね。そりゃ上手く感じるよなと納得です。
ただ同時に、
またなんでデカラケでシングルスプレーヤーなんだろう
と不思議にも思いました。
❝デカラケでシングルス、、メリットは??❞
(これはデカすぎww)
さて、自分が使うことはないにしても、対戦相手にデカラケを使われて嫌だなと思うこと。
裏を返せば、それがシングルスにおいてデカラケを使うメリットと考えられるのかどうか。
先日の対戦に加え、これまでお相手いただいた少数派である、デカラケシングルスプレーヤーとの対戦において、全体的な印象から何点か上げてみたいと思います。
(サーブの質が総じてヘボくはない)
飛びぬけていいサーブを打ってくる人はいませんが、ヘボいサーブだなぁという人もいないんですよ。
自分のタイミングで打てるサーブに関しては、相手のボールに影響を受けないことから、デカラケの持つ特性を素直に反映させられます。
スピードに加えて十分な回転量(スライスサーブが多い)をボールに乗せてサーブを放ってきます。
なのでその点がまずは一番のメリットです。
(そこそこボールが返ってきちゃう)
黄金スペックほどは感じませんが、そのパワーがアシスト性として機能し、まあまあボールが返ってきますね。
トップヘビーではあるものの、デカラケは全体的に軽量なラケットが多いのも事実。
取り回しの良さやフェイスの大きさも相まって、届いたボールが結構返球されてきます。
特にリターン時など、やりやすい・返しやすいと感じる方もいるみたいですね。
ただしこれは後述しますが、そのデカラケ使用のプレーヤーの技量にも依りますし、意見の分かれるところかと思います。
(身体への負担が少ないらしい)
その先日のインスティンクトユーザーさん、、以前はYONEXのVCOREを使用されていたそうで、
なんでやめたんですかVCORE??
と尋ねると、
いや~年齢もあるのかな。VCOREだと肩が痛くなっちゃって
そこへ行くと、このインスティンクトはカミさんのなんだけど、全然痛くならないんだよね。飛びもいいし打感が柔らかくて衝撃が少ない、、とにかく慣れれば結構いいよデカラケ
とのことでした。
あ、自分のじゃないんだ(笑)
不慣れであったのもこちらの勝因かもしれません(この日はなんとか勝たせていただきました)。
❝デカラケでシングルス、、デメリットは??❞
ここも私自身が使っていないことと、あくまでこれまでの対戦経験上となってしまうのですが・・
どのプレーにおいてもそうですが、とにかく「特筆すべき点」とこちらから感じられるものがありませんでした。
どのショットも平均。上手く使いこなしてせいぜいちょっと上くらい。
なので「強烈ななにか」ということがありません。
初期の段階のプレーヤーであれば、球感やパワー不足を補うメリットもあるかもしれませんが、ある程度やりこまれている方にとってあえてデカラケを使うメリットはないのかもしれません(シングルスにおいて、、ですよ)。
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ちょっと想像されるかもしれない、
フェイスが大きいからボレーは嫌なんじゃない?前にでられるとサ??
ということもありませんね。
特にシングルスで前に来られたからと言って、それがデカラケだと急に脅威に変わることなど考えづらいです。
あとフェイスの大きさによるコントロールの悪さはどうか。
ここはどうでしょう、、、
これはあるかもしれませんね・・
例えば100インチが110インチになったからといって実質極端に精度が落ちるということはないと思います。
しかし選ばない人が多いということはプレーヤー目線に立って実際使ってみるとそれを感じてしまうからではないでしょうか。
もちろんダブルスでもそうですが、より自分でいろいろとプレースメント調整しなければならないシングルスの場合、特にプレーヤーはそのフェイスの大きさからくる「ボヤけ」を嫌う傾向にあるのかもしれませんね。
❝なぜデカラケシングルスプレーヤーが少ないのかよくわかる❞
先の項で述べた感じがすべて物語ると言いますか。
シングルスにおいて、デカラケが「イイ!」「選びたい!」と言える何かが見つからないんですよね。
フェイスの大きさから、ミスヒットが少ないのでは??
そう思うのかもしれませんが、そんなこともないですよ。
フェイスの大きさも一定の部分まで行くとそれ以上あまり功を奏する、、といったことがありません。
却って「余計な部分」と感じてしまうとは考えられないでしょうか。
素早く動かなくてはならない状況において、必要以上な大きさは、極論「足手まといになる」。
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これまでのデカラケ使用の方たちにも、、
デカラケでなくってもいいんじゃないですか?十分お上手だし、そのラケットの面の大きさが、あなたのプレーに恩恵をもたらしているようにお見受けしませんが・・・
と内心感じてしまっていました。
❝好きだから使っている:過去のトッププレーヤーたちのデカラケ❞
グラファイトに始まるオーバーサイズラケット使用者の印象って結構残ってますからね。
女子だとウィリアムズ姉妹ですかね、目立ってデカラケだったのは
影響を受けて、、
「あのラケット、カッコイイ」
「ああいう風に打ってみたいな」
と思わず憧れてそうなるのでしょうか。
しかし考えてみても彼らトッププロはスーパーな人種です。
ミッドサイズラケットの厳しさ同様、デカラケにも扱いづらい面というものは存在するのでしょう。
使用率の低さがそれを物語っています。
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まあそうは言ってもラケットチョイスってそういう効率面だけではありませんからね。
ごひいきのプレーヤーが使っているラケットです、、自分に合っているかどうかは度外視して使ってみたくなるのも納得です。
これだけでも十分ラケットチョイスの重要なファクターとなり得ること、身をもって承知しております。
わたしもナダルが大好きでかつてアエロを使ってみたはいいものの
硬ぇ!!ムリ無理💦
と継続使用をあきらめた経験もあります(笑)
❝やはりダブルスで活きるラケットと再認識❞
やはりメインはダブルスでしょうね、デカラケの活きる本筋は。
最初から前衛で張り付いて、バシっと相手の攻撃を止める、、、みたいな決め打ち的な使い方が活きるラケットなんだと改めて感じましたね。
あと、どうしても年齢がいってしまっていることからパワーが出せないという年配の方。
こういう方たちには大いに使うメリットがあるかと思います。
逆に言えば、そうでないとラケットの特徴がでない。
もったいないですよね。せっかくの大きさという最大の特徴があるというのに🎾