こんにちはstelliterです。
皆さん勝つためのテニス、どのようにお考えでしょう。
しょっちゅうお会いするわけではないんですが、わたしの身近にもかなりここに拘った良い例である人がいますので、大変に参考になっています。
心にとどめておかねばならないマインドを失念しかかる際にお会いすると、自分の気持ちを再び修正できる。
ムカつくと同時にとてもありがたい存在です(笑)
なにがムカつくのかも併せて😅
それではいってみましょう
❝勝つためのテニスに特化❞
先週自粛期間もあわせると約数か月ぶりに、自身所属サークルの面々とテニスしました。
その時いらっしゃったAさん。非常にねちっこいテニスをされることは自他ともに認めるかなりのシコラー。
そのプレーぶりは、、
「なんじゃこのテニスは??」
という印象を受けます。
- サーブはヒョロヒョロ、たまにアンダーサーブ(でもちょっと攻めにくい)
- ストロークはムーンボールで頭上狙い
- 決めに来たボールはほとんどスライス
- かといって足はある
どうです?
いますよね、こういうのらりくらりとした力感のないテニス。
そういった印象から、実際の勝率など抜きにして、その見た目だけで非常に過小評価されている方なんです。
「なんかつまんないテニスだよね~、あれじゃ上にはいけないごまかしテニスだよ」
「あんなんじゃ上には絶対に勝てないよね、あと一緒にテニスしてても面白くない」
こういう不当な評価を受けるんです。
でもこういうテニスは皆さんすでにご承知かと思いますが、、
「そこそこ試合で使える」テニス。
今や十分年配であるAさん、、最近でこそ出てらっしゃらないですが以前は結構、区や都の大会に参加されていました。
その見た目のテニス(笑)とは裏腹に、意外に1コケとかは少なく、必ず1回戦は勝ちあがる、、みたいな安定感があったそうです。
❝腹も立つが勉強になる❞
そのAさんと久しぶりにご一緒して、、
「相変わらずのフニャフニャテニスだな~」
と最初は思っていたんです。
しかし、だんだんとこちらがミスをさせられ、イライラがつのり始めます。
これまで自粛期間中、ブログで自身に植え付けてきたテニスに対する毅然としたマインドセットを根こそぎ持っていかれるかの如くです(笑)
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「なんだよあのテニスよぉ!、、クッソ~」とこちらがイラつき始めていてもお構いなし。Aさんはたんたんと同じ展開、同じ任務を遂行していくのです。
そしてわたしのほうはというと徐々に以前の記憶が思い出され、そして気づかされていくわけですね。
「この人は本当に自分をよく理解している、、そして腹を括っている」
Aさんのテニス観というものが私の中で再び首をもたげてくるんです。
❝勝ちと引き換えに差し出すもの❞
普段はニコニコしながらも、感情をあまり表に出さないAさん。
先のように自分が不当な評価を受けていることも意に介さず、自身のテニスをコートにいる最後まで貫き通す。
何年か前に休憩中、二人っきりでお話した機会があったのですが、実はスゴイ理論派なんです。

「わたしはこう考えてるんだよね」

「Kちゃん(わたしの通称)、こういうときはこうだよ。」
とわたしには熱心に伝えてくれるんです。
すごく勉強になるようなこともお話されていて、
「どうしてみんなに教えてあげないんです??うちのサークル、みんなミスばっかりしてるし、そういう意識でテニスすることをみなに発信されればいいのに」
と聞いたら、、
「どうせみんな私の話なんて聞きやしないよ、こんなテニスだからね(笑)」とサラっとお答えになりました。
私は当時からAさんに対し、「なんだよツマンネェテニスだな」と思いつつも、
「シングルスやったら負ける可能性がある」
とちょっと対戦するには嫌な相手と認識し、そして実際初期のころは負けていました。
なのでAさんのことはサークル内でも最大の評価をしていました。
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多くは語らないんですが、きっとこう言いたかったのだと思います。
- 勝つことを最大の目標とする
- 自分に出来ない事は切り捨てる
- 自分にできる事に注力する
- 対戦相手に合わせて、如何に効果的に発揮することができるか考える
- 見た目などどうでもよい
実に割り切っている。
Aさんを見ていると、「自分は本当に勝ちたいと思っているのか?」と情けなく思えてくる。
❝貫き通すのは簡単ではない❞
レジャーでテニスを楽しんでいるわれわれも、口ではAさんのテニス観と同じような発言をします。
「やっぱり勝つテニスをするためには見た目じゃないね」
そう、頭ではみなわかっている。しかし徹底するのは難しいです。
調子のいいときはそれでもいいんです。
しかし、少し乱れ始めると、これまで継続してきたプレースタイルに一貫性がなくなってくる。
「やけになり始める」
こういったケースがわたしを含めどれだけ多いことか。
そしてどこか心の奥で
「やっぱりビシッと打ち込む爽快なテニスを求めてしまう」
余暇でストレス発散もかねて行なうのがわれわれのテニスに対するスタンスです。仕方のないことですね。
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実際にプレーしてみると、Aさんのようにここまで腹を括って自身のテニスと思考がリンクしている人は少ないです。
❝スゴイ強い人でないからこそ参考になる❞
さきのAさん、、自分とかけ離れたレベルのテニスをしているわけではないんです。
失礼ながら申し上げますが、年齢のこともありむしろ今となっては自分よりも下に位置していると思われます。
しかし、だからこそとても勉強になる。
ものすごくテクニカルなことをやっているわけではないし、そこまでのスキルがあるわけでもない。
だからこそ、こうやって勝とうとしているんだなという部分が、戦術面でもマインドとしてもすごく伝わってきます。
却ってめっちゃ上手い人を参考にすると、いまどう考えているのかより、どうしてもプレーレベルの高さからくる技術面ばかりに目が行きがちになります。
❝得るは捨つるにあり❞
物事のトレードオフな関係を無意識にでも理解し、自分にとって大事なもの(勝利)が得られるのであれば、こちらは捨ててしまっても構わないと割り切れるというのは本質を理解できている人。
先のAさんもそう、本当に潔いです。
繰り返しになりますが、身近にこういう人がいること自体本当にありがたいですよ。
やっぱりたまにお会いして自分に注入させてもらわないとな(笑)