こんにちはstelliterです。
最初のトスに勝ったらサーブとリターン、どっちを選べばいいのか。
これについて今日は深掘りではなく浅堀りしていきます(笑)
それではいってみましょう
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目次
- <いきなり結論からいきます>
- <ATPのサービスキープ率は?>
- <一般的なテニスレベルでのサービス有利性は?>
- <みんなどっちを選んでる?(これまでの対戦相手の傾向から)>
- <選ぶ基準>
- <それぞれの選択の具体的言い分は??>
- <ATPの実際の勝率はどうなの??>
- <サーブから始めたほうがいい具体例は>
- <じゃ、逆はどうなのか?>
- <なので結論>
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<いきなり結論からいきます>
ラケットトスに勝ったら今日のタイトル通り迷わず(いや、、ちょっとは迷ってもいいですが)
サーブを選びましょう
理由は後述以降です。異論もたくさんあると思いますが、上を目指すなら絶対サーブから始めたほうがいいです。
<ATPのサービスキープ率は?>
ATPトップ100の過去10年平均サービスゲームスタッツは
キープ率:75~85%
ブレーク率:15~25%
これくらいで推移しています。
サービスキープ率トップ10ともなると毎年軒並み90%以上です。本当にすごいキープ率ですね、いかにブレークするのが難しいのかわかります。
<一般的なテニスレベルでのサービス有利性は?>
一般的なサービスゲームの有利性として、テニスオフでのシングルスのクラスで言うと、私の認識では
- 上級:サーブが有利といえる
- 中上級:まあサーブが有利
- 中級:どっこいどっこい
- 初中級~中級:リターン有利
すごく簡単で申し訳ないんですが、こんな感じだと思います。上のクラスに近づいていくにつれて、前述のトッププロと同じようなゲームのキープ率とブレーク率に近づいていきます。
やはりテニスは上手くなれば
「サーブが有利」
と言えます。
<みんなどっちを選んでる?(これまでの対戦相手の傾向から)>
わたしの昨年から今現在までのシングルス総対戦数(270セットほど)でみますと、トスアップで相手が勝ったときに選ばれた割合は
サーブ:60~65%
リターン35~40%
こんなところですね。アバウトな感じですみません
もし今日以降、取れたらデータも拾っておきますね(役立つかはわかりませんけど)
相対的にサーブを選ぶ人のほうが多いかな~といった感じです。
<選ぶ基準>
あらかじめ:相手のサーブの力量・風の影響やサーフェスは考慮しない前提で話を進めましょう。そのほうが、よりプレーヤー自身が普段どのようにチョイスしているのか反映されますから
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リストの番号順がその選ぶ理由として大きい順です
(サーブを選ぶ人の理由)
- サーブの確率に自信がある
- 3球目攻撃に自信がある
- サーブの緩急で翻弄できる自信がある
- サーブの威力に自信がある
普通は4.が一番最初にサーブを選ぶ理由になると思われるかもしれませんが、私たち中級クラスだと、まず1.の少しでも攻撃性を伴うファーストが安定して入り、セカンドは絶対にフォールトしないということが重要です。
2.のファーストが入ったら、即サービスポイントにならなくとも、のちの3球目で仕留めるor攻撃につなげられる展開力をもっている人もサーブを選ぶ傾向にあります。これは4つのなかで一番サービスキープ率の高い人です。
3.の緩急をつけられる人はまず、緩くともサーブは安定して入るスキルを持っています。
その上でエースは取れないけど、相手にリターンで攻撃させないように確実にコースをついてきて、3球目以降の展開や長いラリーにもっていきたいシコラータイプです。
4.のサーブに威力があるから選ぶ人は、自信はあるもののややサーブの確率が不安定な場合が多く、結果的にサービスキープ率は意外に高くない場合が多いのです(わたしはモロにこれですね)。
あとリターンが苦手だからサーブを選ぶという理由は少ないと考え外しました。大抵の中級クラスのプレーヤーは実情はともあれ、サーブよりもリターンのほうが得意と考えている人のほうが多いと思います。
これはサーブ&ボレースタイルの人が少ない理由に関連します。
ちなみに上記4つどれも自信がないプレーヤーは明らかに初中級以下です。
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(リターンを選ぶ人の理由)
ここは下記の理由に順位付けが難しいので定かではありませんが、選んだ人の心理的理由としては
- サーブに自信がない
- 体が温まるまで様子を見たい
- リターンに自信がある
- 相手のダフォを期待している(基本守備的である)
こんな順位になるのではないでしょうか。
1.は相手云々ではなく自分がサーブに自信がなく、むしろ自身のダフォによってブレークされることを恐れている場合が多いです。
2.は1.にも関連しますが、温まり切らないうちから、ゲームの出発点となるサーブを打つのは避けたいという心理でしょうか。
飛んでくるボールを打つほうが気が楽だと考えるのでしょう。
3.はかなりリターンに自信があり、しかも最初のゲームなら相手もファーストは様子をみて加減気味に打ってくるだろうし、入らない確率も高いだろう、しかもセカンドなら確実に叩ける自信がある、、という人はリターンを選んできます。
4.これは自分のサーブもそこそこ自信がなく、相手の序盤のサーブミスをはじめから期待しているパターンです。
ちょっと消極的な選ぶ方ですね。
あくまで戦略としてならいいんですが、最初からここ目的のプレーヤーはあまり上を目指せないと思います
全体的に中級クラス未満のプレーヤーになると試合に入っていく調子の整え方もイマイチなため、温まるまで様子を見たいとリターンを選ぶ人が多いですね。
<それぞれの選択の具体的言い分は??>
(サーブ選択側の言い分)
📣「サーブ選んだほうがいいでしょ。
だって、大抵シングルスマッチって”1セットマッチ・6先ノーアド・タイブレ無し”が多いから、最後まで行ったら自分のサーブ順でディサイディングゲーム(5-5で次のゲームを取ったほうが勝ち)を迎えるほうが有利でしょ。
それにもし最初のゲームを落としても、その次ブレイクすればイーブンだもん」
これですね。
両者がイーブンな状態であればサーブ側有利と判断しているから、最終的にはちょっとサーブに自信がある人ということは言えます。
(リターン選択側の言い分)
📣「序盤なんか絶対にリターンから選んだほうがいいよ。
両者とも体が温まってないし、自分から始めるプレッシャーもあるし。そういうプレッシャーは相手にやらせたほうがいいよ。
飛んできたボールを打つほうが気が楽だし、相手のダフォも期待できる。
もし最初のゲームをキープされても次キープすればイーブンでしょ」
こんな感じですね。
すごくもっともらしい考え方で、ある意味実戦的です。
お互いの力量が同じくらいで、しかも中級以下くらいなら、こちらの考え方のほうが勝率は上がるかもしれません。
<ATPの実際の勝率はどうなの??>
これは探した結果ソースがなかなか見つからないのですが、例えばフルセットになった試合のファイナルセットって絶対にサーブを先に始めたほうが勝率が高いイメージありませんか?
5-4もしくは6-5であと一回相手のサーブをブレークすれば即こちらの勝利です。
逆に言えば4-5もしくは5-6で自分のサーブの時、15-40や0-30の場面ってあと1,2ポイントで負けです。
これは本当にシビれますよ
ご贔屓の選手を応援していて、ファイナルセットまで行ったときその選手がリターンから始まる試合なんか、超手に汗握りませんでしょうか?(わたしはナダルを応援しているとき、常にこうなります)
キープ合戦になったら後半常にプレッシャーがかかってきます。
反対に4-4や5-5の場面で1個落とし4-5や5-6にされても、一応まだ次のリターンゲームがあるっていうのはすごく精神的余裕につながります
<サーブから始めたほうがいい具体例は>
(理由)
- 先手を取れる
- 先手を取れたら相手にプレッシャーをかけられる
- 最初を落としても次を取ればいい(相手も最初のサーブだからそれほど温まっていないはず)
- 前述の理由からサーブ先行のほうが有利になるゲーム構造
- 堂々とした雰囲気を相手に見せつけられる(笑)
最後のはオマケですね
まあこれも各フェーズによってまちまちとなってしまいますし、今現状、、
「常にリターンから選んで勝ち越せてるよ??」という方もいらっしゃるでしょう。
が、わたしはやはり
サーブから始めたほうが有利
だと思います。
というか
サーブから選んだほうがいいような世界を目指して一緒に上達していきましょう!ということです。
先にも書きましたが、やっぱり中上級~上級者に近づいていくと、サービスキープ率のほうが全体を占めていきます。
そこを目指すならどうしたってサービスキープに工夫して取り組んでいかなけれならないわけです。
そしてキープ率が少しでも上がってくると、今度はリターンゲームにもいい影響を及ぼします。相手が、
「キープしなければ」
と焦りだすかもしれませんし、反対にこちらとしては
「ブレークできなくてもサーブをキープすればいい」
と心に余裕が生まれ始めます。
(そんなに勝率下がりますか?)
それに普段リターンから選んぶことが普通になっている人にもお聞きしたいですが
「サーブを選んでしまったからって極端に勝率下がります??」
ということです。
確率は2分の1ですよどちらを選んでも。結局は常に交代で打つことになるんですから。
であれば前述のサーブから始めたほうが心理的に有利な展開になることから、やはりサーブから始めることをおススメするんです。
<じゃ、逆はどうなのか?>
これが反対の「キープできなくてもブレークすればいい」はどうなのか。同じく
上に行けば行くほど難しくなってきます。
引き合いに出すのは恐ろしく恐縮ですが究極を言えば、
最強のブレーク率を誇るナダルだって40%以下がほとんどである
という事実です。
同じくらいの力量になるとクラスが上がれば上がるほど、キープ率のほうが上がりブレークは難しくなってくるんです。
ここに関しては、「逆もまた真なり」
とはいかなくなってくるんですよ。
<なので結論>
上を目指すなら、やっぱりサーブを選んだほうがいい。
今はまだ自信がなくても、意識的にこの
サーブから始める
という選択を継続していけば、必ず自分の中に変化が生まれますよ。
ならば自分のテニスの構築を考えたら答えは一つですよね。少なくとも今後の方向性は見えてくるのではないでしょうか。
サーブに威力はなくとも、工夫とその後の展開次第でいくらでもキープ率を上げられるようです(わたしがまだ高くないため ”ようです” としか今は申し上げられませんが)
サービスキープをゲームの基本として王道なテニスを目指しませんか。